長尾一洋長尾一洋

就活Merry-go-round

2010-12-24

 新卒採用の企業説明会で、大阪へ。いつもセミナーなどで使っている梅田のスカイビルだ。微妙に梅田駅から離れた空中庭園のある素敵なビルに、「超」氷河期と言われる就職活動を行っている学生諸君をお迎えする。
 ・・・・・と、スカイビルの敷地に入っていくと・・・・・・そこにはMerry-go-roundが!!

Merry-go-round
メリーゴーランドと言うべきかメリーゴーラウンドと言うべきか・・・

 いつもはこんなものないのに・・・・。クリスマスだからかな。ついついテンションが上がる。いや~、梅田の駅から結構歩かされてここにたどり着いた学生さんも、このMerry-go-roundでテンションが上がるだろう。そうだ!学生諸君!!就職活動なんて、楽しく回ればいいのさ。氷河期だとか、「超」氷河期だとか、気にすんな。
 ちなみに、Merry-go-roundのメリーは、メリーさんじゃないぞ。「メリーさん、クルクル回れ!」ではなく、「楽しくハッピーに回れ!」。そう、「就活Merry-go-round」だ。就活を楽しむのだ。
 賢明な読者の皆さんはもうお気づきと思うが、Merry-go-roundのMerryは、メリークリスマスのメリーと同じ。
 キターーーー!!やっぱりMerry Christmas!!

巨大クリスマスツリー
巨大クリスマスツリー

 Merry-go-roundの先には、巨大なクリスマスツリーが。。。。。。昼間なのでライトアップがないのがさみしいけれども、就職活動でテンションが下がっている学生諸君を元気付けるのには充分だろう。そう、楽しいクリスマスを。Merry Christmas!
 いやはや、こっちがテンションが上がってしまう。いい歳してクリスマスでテンションが上がってしまう幼稚さが悲しい。クリスチャンでもないのに・・・・・。まぁいいか。気にすまい。

 大切なのはここからだ。企業説明を楽しくハッピーにやらなければならない。ついでに学生諸君に就職活動の参考になるようなことも伝えたい。会社なんかアテにするな!と。これについては弊社のホームページ「経営の道標」にもいろいろ書いておいたから是非読んで欲しい。
 ここで言いたいのは、私の説明ではなく、今年入ったばかりの新人の講演。直近の先輩として会社のことや就職活動のことなどについて語るのだが、これがなかなか熱くていい。しかも堂々としている(偉そうにしゃべっている)。本音トークなのがいいんだな。

新人社員の講演中
新人社員の講演中

 こういう社員の成長や可能性を感じさせてくれる瞬間は、とても嬉しいものだ。自分が選んで、自分が働いている会社(職場)を自信を持って学生に伝えてくれている。ように思う。たぶん・・・。彼の熱い話を聞いて、それにまた呼応する熱い奴が入ってきてくれるだろう。なかなかいいね。
 氷河期とか言いながら、出席率が悪くてちょっと空席のある説明会だったけど、参加してくれた学生諸君、ありがとう。駅から遠くてごめんね。でもMerry-go-roundがあったからテンション上がったでしょ。それで許してね。「超」氷河期に負けるなよ。
 就活Merry-go-round!!そして、Merry Christmas!


品川フロントビル

2010-12-14

 うちの会社の本社ビル(ではなく、本社が入っているビル)の真ん前に、大きなビルが完成した。品川フロントビル。なんとも冴えない名前のビルである(失礼っ)。結構でかい。うちのビル(ではなくテナントとして入っているだけのビル)がショボく見えてしまう。。。。
 こんな感じ。

品川駅港南口 徒歩3分
品川駅港南口 徒歩3分

 地上19階、地下3階。延べ床面積:72,591平方メートル。中日新聞の東京本社跡地にできたビルである。2010年12月10日オープン。オフィステナントには、豊田通商、オムロン、ネクストなどが入居して、満室らしい。これでまた品川駅周辺の昼間人口が増えてしまう。。。。通勤時や昼食時の混雑などは勘弁して欲しい。新幹線が停まるようになって品川の利便性はかなり上がったから、人が増えるのは仕方ないが・・・。昔は寂れていた品川駅周辺もかなりにぎやかになってきた。
 これが、ビルの看板。

品川フロントビル
品川フロントビル

 しかし、なぜフロントビルなのか?品川駅のフロントだってことが言いたいのか?
大辞泉によると、フロントには下記の意味があるそうな。。。。。
1 正面。前面。「―ドア」
2 最前線。戦線。
3 新聞の第一面。
4 《front deskの略》ホテルなどの受付。
5 《front officeの略》プロ野球の球団首脳陣。
 はっはーーん、品川駅のフロントと見せかけて、実は中日新聞だから第一面のフロントですよ、とか、中日ドラゴンズのフロントとかけてみました、とか言うつもりか。
 品川駅前と言えば駅前ではあるが、徒歩3分で微妙に離れているし、途中は屋根もないし、地下道でつながっているわけでもない。そこでうまく逃げを思いついたってことだな。それで冴えない名前に落ち着いた・・・・・・と。
 まぁよく分からんが、そういうことにしておこう。
 とにかく、昼間人口が増えて混雑するのがイヤだ。いや、待てよ。飲食のテナントも入って店が増えればいいのか・・・と思って店舗チェック!!

ショップガイド
これがショップガイド

 うーーーん。微妙。この品川駅から徒歩3分という微妙な立地のなせるワザか。中日新聞のビルだけに、東京初進出の名古屋名物手羽先唐揚げの「風来坊」なんて店はあるが・・・・・華がない。。。せめてCoCo壱カレーでも入っていれば嬉しかったが。美味しい店があるといいな。じっくり吟味させてもらおう。ご近所だし。
 いずれにせよ、品川駅港南口が熱い。自転車専用道の実験をやっていたのも、品川フロントビルのまさにフロントだった。そのまたフロントにうちの本社ビル(ではなく、テナントで入っているビル)がある。おいでませ、品川へ(そりゃ山口かっ!?)


ブックストアdan改め文教堂

2010-11-29

 私の散歩コースにある書店、浜松町のブックストアdan改め文教堂書店に散歩がてら行ってみた。いやぁ~なんだか店名が変わったのかなと思ってはいたのだが、ついに張り紙がしてあるのを発見した。店名を変更したのだと。「dan」「談」という店名に馴染みがあったので、さみしい気がするが、まぁいいか。
 やっぱりこの書店さんは、名前が変わっても素敵だ。素晴らしい。
 拙著「小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法経営戦略」が、ちょっと奥まっている場所ではあるが、島になって平積みで、おまけに看板付きで陳列!!!

ドラッカーだけではない。孫子の兵法も忘れるな。
ドラッカーだけではない。孫子の兵法も忘れるな。

 おお~、いいねぇ~、さすが文教堂書店。しっかり売って欲しい。もうちょっと目立つところでやって欲しいが、贅沢は言えない・・・・・・。新刊本があふれるように出ている中でこうやって扱ってもらえることはありがたいことだ。
 と、思って喜んでいたら、見慣れないハデな帯に目が止まった。「自分再発見」。なんじゃそりゃ。あぁ~、明日香出版社さんのキャンペーンのようだ。

赤に黄色の派手な帯が巻かれている。
赤に黄色の派手な帯が巻かれている。

 応募者全員に、何度も使えるエコカイロなるものがもらえるらしい。。。これは明日香出版の本を買うしかない。と思って他の本を探してみたが、他の本にはこの「自分再発見」の帯がついてない・・・。まだ始まったばかりなのかな・・・。エコカイロがもらえるからということではなく、明日香さんの本を是非読みましょう。いつもお世話になっている出版社さんです。ついでにエコカイロももらっちゃいましょう。
 それにしても、次から次へと新しい本が出てくるな。書店に来るといつも思う。出した本もどんどん埋もれて行く。出た時は嬉しいし、こうして書店で陳列してくれているうちは楽しいが、だんだん扱いが小さくなって売場から消えて行くと、切なくなる。良い本だと思っていても売れなければ、読んでもらえなければ、価値を生まない。多くの人に読んで欲しいと思う。。。。。
 あぁ~、なんだか切なくなってきて、心が冷えた。やっぱり明日香さんからエコカイロをもらって心を温めよう。


自転車専用道実験

2010-11-19

 11月15日(月)から28日(日)まで、弊社本社前(東京都港区・品川駅港南口)の道路で自転車専用道(?)の実証実験が行われている。港区によると、「歩行者・自転車・自動車がともに安全で安心して利用できる環境づくりを目指し、区道での自転車走行空間の整備に向け、効果検証のため実証実験を行います。」ということだそうだ。

こんな看板がいきなり立っている。
こんな看板がいきなり立っている。

 面白い。いいじゃないか。港区やるな。頑張れ。
 私は、日本の景気刺激策ならびに地球温暖化対策、そしてもう一つならびに国民の健康増進による医療費削減策として、自転車専用道の設置を推奨したいと常々考えている。自転車がブームだと言われているが、ハッキリ言って自動車からは邪魔だし、自転車側からは道が走りづらい。何が困るかと言って一番困るのは雨である。エコだし健康にもいい、と言うが自転車を普及させるには今のままでは限界がある。だから、屋根つきの自転車専用スペースを造る。まさに品川区の実験のようだが、屋根がなければならない。そして地面はアスファルトに加工を施して路面が濡れてもスリップしにくくする。これを全国の主要道、そして生活道に順次設置していく。道路や橋梁などの公共工事を増やすのではなく、自転車道を造れ。
 どうせ自動車は人口減少で減って行くのだから、車道を削れば良い。道路ばっかり造っても走る車は減るのだ。自動車が自転車に置き換われば、究極のエコである。電気自動車も真っ青。レアアースもいらない。

 そんなことをしたら、日本経済を支える基幹産業である自動車産業が打撃を受けるではないか、という反論があるだろう。そもそも日本車メーカーも今後国内で販売台数が伸びるとは考えていない。そこで自動車メーカーが自転車を作る。マツダ、三菱、スバルあたりには是非取り組んで欲しい。国内雇用を守るために。自動車で培った技術を応用して、決して錆びない自転車、オートマ変速機、電動アシストなどの付加価値をつけて、1台数十万円から百万円くらいのものを作る。高級ブランドだ。日本にはシマノのような変速機のブランド企業もあるから、日本製自転車が世界最高級と呼ばれることも可能である。百万円未満の軽自動車を売っているより儲かるはずだ。もちろん世界中に輸出もする。マツダには是非三輪車を作って欲しい。雨に負けないキャノピー付きの自転車もあるといい。
 そして、自動車業界には、基本的にロボット産業へとシフトしてもらう。自動車に関してはどうせ国内では研究開発くらいしか残らないだろう。今こそ本気でロボットへ参入し、介護ロボを開発して、介護業界の人材不足対策を行う。これを国が支援せよ。官民挙げて取り組むべき課題である。介護業界の人材不足はこれからますます深刻になるから、国内で自動車販売が減る穴くらいは簡単に埋められるはずだ。人間型ロボットでなくてもいいから、入浴補助ロボットと排便補助ロボットを至急作るべし。介護で一番きついところをロボットにやってもらおう。トヨタとホンダあたりには率先して取り組んで欲しいものだ。一台あたりは高くしてもいい。地方自治体に買ってもらって、レンタルで回す。これで、世のため人のためになり、多くの人に感謝される。
 こうして、自動車産業にも配慮したところで、自転車専用道を設置していく。雨の日でも自転車に乗りやすくなり、また自転車のバリエーションなども増えて、自転車に乗ることがSO COOL!になる。自転車専用道を造ることで土木工事が増え、自転車も売れ、地球温暖化対策も進む。こうして世界中に日本が新しいライフスタイル、国の形を提案する。それでますます自転車に乗る人が増えたら、運動不足も解消されて医療費の削減にも結び付くだろう。トライアスロンの大会も増やすといいだろう。ますます元気な人が増える。
 なんてことを考えているので、品川区の取り組みや善し。と言いたいところだが、なんとも中途半端な取り組みである。

どこから入ればいいのか全く分からない・・・
どこから入ればいいのか全く分からない・・・

 自転車道を通行せよと看板で命令しておきながら、どこから入ればいいのか分からない・・・・。立ち往生する自転車を何台も見かけた。実は、いったん歩道に入ってから自転車道に出る。これの意味がよく分からない。なぜいきなり入れるようにしないのか・・・。
 自転車道ができたことで、ここの違法駐車がなくなった。夜になるとタクシーの客待ち行列ができていたがいなくなった。しかし荷物の搬入などがあるから、仕方なく車を停めるとこんな感じ。

交通量が少ないから許される
交通量が少ないから許される

 そして、意味がないなぁ~と思うのは、あまりにその距離が短いこと。なんと150メートル。1.5キロではない。たった150メートルで実験して何を確かめたいのかよく分からない。終点では、また歩道に上がれと命令。

終点。。。。。
終点。。。。。

 だったら、ずっと歩道を走ったらよかったじゃん!とハマっ子なら必ず「じゃん」をつけて訴えるはずだ。「意味ないじゃん」「短けーじゃん」。
 なので、ちょっと観察していたのだが、ほとんどここを走る自転車はいない。平気な顔をして歩道を走っていた・・・・・。
 港区には港区の事情と考えがあるのだろうとは思うが、自転車専用道構想を実現し、日本再生に資するためにも、もうちょっと頑張って欲しいと思う。あと10日で実験期間も終わるけど・・・・・・・。


ハンカチ王子の4年間

2010-10-29

 プロ野球のドラフト会議で、ハンカチ王子こと斎藤佑樹選手が、ヤクルト、日本ハム、ソフトバンク、ロッテの4球団から一位指名を受けて、日本ハムが交渉権を獲得した。12球団どこでもOKと言っていたみたいだから、恐らく日ハムに入団することになるのだろう。
 4年前、甲子園で、楽天のマー君(田中将大選手)と引分け再試合で2日間に渡って投げ合い、優勝を勝ち取った斉藤選手がプロには行かず、早稲田大学に進んだ。一方のマー君はプロに行ってすでに活躍しており、これからこの4年間の差がどう影響してくるのかとても興味がある。
 4年前には、まだプロでは通用しないと自ら言っていた斉藤選手。たしかにその時点ではマー君に投げ勝ったものの、体格的には188センチで93キロのマー君に対し、 175センチ、75キロの佑ちゃんはいかにも小さい(俺よりは大きいが・・・)。当時も素質という面ではマー君の方を高く評価する専門家も多かったようだ。果たして大学野球で4年間を過ごし、プロへの最短の道を歩まなかったことが佑ちゃんにとってプラスになったのだろうか。
 パ・リーグだから、マー君との直接対決もあって盛り上がるだろうな。せっかく4年間遠回りしたのだから、開幕一軍で出てきて欲しい。プロのマウンドでハンカチ出して汗を拭いたら盛り上がるのだが・・・。
 この斎藤佑樹選手の4年間を考えると、孫子の「迂直の計」を思い出す。孫子は「軍争の難きは、迂を以て直と為し、患を以て利と為すにあり。」と教えてくれた。一見遠回りしているように見せておいて実はそれが近道だったと言えるような戦い方をせよと言うのだ。一見マイナスに見えるようなこともそれを却ってプラスに生かすような戦い方をするべきであるとも言う。なるほど、さすがハンカチ王子、孫子の兵法を知っていたか・・・・・・。これから先の選手生命、野球人としての人生を考えて、この4年の遠回りを戦略的に選択していたとしたら孫子兵法家として認めてあげよう。いやぁ~、楽しみだ。


不死鳥カプセルで生還

2010-10-14

 チリ鉱山落盤事故で地底700メートルに閉じ込められた33人の鉱山労働者が69日ぶりにカプセル(フェニックス)で生還。よく生き抜いたものだ。事故発生で閉じ込められた際に、全員をまとめ、食料などの分配を指揮したリーダーの存在が大きいという報道だが、いざと言う時に動じることなく冷静な判断ができるリーダーの大切さを改めて教えてくれた。現場の状況から、救出部隊が来るまでの日数も予測したと言うからすごい。ルイス・ウルスアさん54歳。尋常ではない現場で32名の山の男を統率し、69日を生き抜いた。救出順も自分が一番最後だ。救出された時には出迎えたピニェラ大統領に、「救助隊員のみなさんに感謝しています。チリ人であることを誇りに思います」と述べたと言う。発する言葉も立派だ。孫子の「将軍の事は、静かにして以て幽く、正しくして以て治まる。」という教えを思い出した。孫子の兵法に照らしても素晴らしいリーダーだ。
 生存者がいることが報道された当初、救出されるとしてもクリスマス頃だろうと言われていたし、過酷な環境に長期間置かれると人間関係がこじれてストレスがかかったり、体調を崩して弱ってしまう人間も出てくるだろうし・・・、と全員が無事に救出されることはないのではないかと思っていたが、予定よりも早く救出に成功した救助部隊にも敬意を表する。NASAやJAXAの支援もあったらしいが、現場のリーダー、ルイス・ウルスアさんと救助部隊の連携が今回の生還を実現したのだろう。
 もし、自分が地下のシェルターに閉じ込められて、先行きがどうなるか分からないとなったら、果たして耐えられるだろうか・・・。俺なら無理だな。。。。閉所恐怖症というか、身体の自由が利かなくなると我慢できなくなる。特に脱出するカプセルが辛そうな気がしたが、ついに地上に出られるという高揚感で乗り切れたか・・・。いずれにしても辛く苦しい69日だったことだろう。無事生還おめでとう!!本当に良かった!PTSDなどの後遺症が出ないことを祈る。


法も正義もアテにはできない

2010-10-04

 大阪地検特捜部の証拠改ざん事件では、一検事の犯罪から組織的な改ざん隠しへと発展し、まったくもって法も正義もアテにならない、何でもアリの現実を浮き彫りにした。そもそも証拠を改ざんするなどというのは故意であろうが過失であろうが、決して許されるものではないだろうし、それが発覚した以上、たとえ過失であっても、即刻その事実に基づいて容疑者(被告)の罪状を見直すべきだろう。今回驚いたのは、改ざんの報告を受けた部長が過失だからということで不問に付したことだ。故意だとは認識していなかったから犯人隠避罪には当たらないと言っているらしいが、罪にならなければOKというこの発想が司法のあり方を捻じ曲げてしまっているのではないかと思う。
 罪にならなければそれでよく、自分たちの過失が発覚しないように、改ざんした証拠に基づいて裁判を続ける。それで冤罪被害が出ようと知ったことではないということだろう。何のための法なのか・・・。少なくとも正義とは関係ないな・・・・・・。イザという時に法律はアテにできない。正義の味方が現れることもなく、悪を罰してくれるヒーローや必殺仕事人はいない。もしそんな仕事人がいて、仕事を頼んだ時には、こっちが法によって裁かれたりするのだろう。やれやれ・・・・・。
 尖閣問題の漁船船長の逮捕にしても、司法の判断と言いながら、なんとも不可解な無罪放免・・・。中国への送迎つき。領土問題や日中間の外交交渉のことは置いておいても、海上保安庁の船にぶつかって傷をつけたのなら、それが故意であろうとも、過失であろうとも器物損壊で罪に問い、少なくとも修理代を負担させるというのが素人の自然な考えではないかと思うが、そうもならない・・・・・・。やったもの勝ち。法や正義はないのか?ないんだな・・・・・・。日本国内でもアテにはならないが、国をまたいだ瞬間にまったくもってアテにならなくなる。だから、フジタの社員が尖閣問題の当て付けのように中国に拘束されて、なぜか4人中3人だけ解放され、1人だけ抑留されるという不可解なことになっても、日本国はアテにはならない。法も正義もあったものではない。気をつけよう。
 なんでこんなことをツラツラ書きたくなっているかというと、身近なところでも、法や正義がアテにならないと感じることが起こっているからだ。気分が悪いから細かくは書かないが、契約書があっても、弁護士に確認しても、裁判所に行っても、ラチがあかない・・・・・・・・・・。何のために法があるのか?悪の権利を守るためか?と聞きたくなる。。。。。。正義を訴えてもダメ。正義は関係ないのだそうだ。まぁ証拠を改ざんしてしまうような検事がいたり、それをまた隠蔽するような輩が司法の番人みたいなことになっているのだから、正義もくそもないのだろう。
 いやぁ~人生にはいろんなことがある。イザという時に法も正義もアテにはできないことを肝に銘じよう。まさか特捜部にお世話になるほどの立場にはならないと思うが・・・・・。裁判員制度というのもまったく意味がないように思うのは私だけだろうか。庶民の普通の感覚で正義を主張でき、悪を処断できる世の中になることを願う。


世界一のセールスマンとの出会い

2010-09-13

 その男との出会いは、とある田舎町の駅の中にある本屋だった。
出張中は本を手離さない。だから、途中で読み終わったりすると困る。
その時もそうだった。
 本屋を探す。それもできるだけ大きな本屋さんがいい。ビジネス書がキッチリ置いてあるような(正直に言えば、私の本がきちんと置いてあるような)本屋を探すのだが、地方の小さな町では本屋がなかったりする。なんてことだ。ネット書店の影響か?それとも本離れか?さすがのアマゾンも注文してすぐその場に届けることはできないから。。。。。と書いていて思ったが、これが電子書籍ならすぐに届くな。世の中は変わろうとしている。ガンバレ、町の本屋さん。
 そんなことで、たどり着いたのは駅の中にある小さな本屋。だが本が少ない。雑誌とマンガ・・・・そして官能小説。変な分野の品揃えが厚い。なぜだ?そんなに買う人いるのかな?と思う。私は恥ずかしくて買えない。まぁそれはいいとして、ビジネス書だ。
 少ない。面白そうな本はないかなと物色するが、おっ!と思うようなものはすでに読んでたりするし、イザと言うときに読みたい本が見つからないことも多い。と思っていたところで、目に飛び込んで来たのが、その男だった・・・。
 いかにもアメリカ人らしい(のちにイタリア系と判明。いい加減なものだ・・・)満面の笑顔。その横に世界ナンバーワンセールスマンとある。ギネスに12年連続で認定されたと。ほっほう。ギネスにそんな記録があるのかぁ。
 で、その本のタイトルが「私に売れないモノはない!」
 ダメだこりゃ。詐欺っぽい。こんな読者の心をくすぐって買わせようとするエモーショナルな書名にはうんざりだ。簡単、お手軽に、○○○さえやれば誰でも成功する!みたいな本は信用ならない。そんなに簡単なら誰も苦労せんわい!!
 特に気に入らないのが、「絶対売れる魔法の営業トーク」的な営業ノウハウ本だ。そんな魔法があるわけないだろ!!「顧客にNOと言わせない」みたいなのもイヤだ。いらないものもあるだろう、NOって言わせてやれよ、押し売りじゃないんだから!と思う。それなのに・・・・・、
「私に売れないモノはない!」と来た。フン、またまやかし本かよ、と目には留まったけれども、他の本を探す。
 だが、読みたい本がない。ぐるーーっと店内を回って・・・・・というほどの広さもなく。そこだけ。これだけ。
 あーー、まぁ~、出張中に本がないのもイヤだしなぁ~、どうしようかなぁ~
 と、またその本を、今度は手に取ってみる。ギネスに認定されたというのが気になる。それも12年連続。ホントかな?うーーーん。。。。

 そもそも、俺様はどこかの会社のトップセールスでした!みたいな営業ノウハウ伝授本も気に入らない。そんなトップセールスなんてのは会社の数だけいるわけだし、周りの営業マンがイマイチだったら、大したことなくてもトップセールスにはなれる。だから、どこかの会社でナンバーワンだった、なんて話は信用しない。
 まぁしかし、昔は読んだ。私も駆け出しの頃は素直だったし、営業活動の参考になればと思って読んだりもしたが、書いてある内容がまた大袈裟なものばかりで、とてもマネができない・・・。たとえば、顧客に普通の葉書で礼状を書くのではなく、巻き物で礼状を書くというのもあった・・・・・・・・アホくさ。そんなインパクト頼みのテクニックをマネしたくない。だいたいナンバーワンセールス本には、そりゃあんたのキャラだからできるんでしょ、みたいなものが多い。属人的過ぎるのだ。中には、「カバンを置くときにはハンカチを敷け」みたいな卑屈なテクニックもあったりしてイヤになる。営業マンは顧客の下僕でもないし、それほどまで卑屈にならなければ買ってもらえないようなモノは売るなよと思う。
 顧客の家でカバンを置くときに、ハンカチをわざわざ敷いてその上にカバンを置くのだそうだ。お分かりだろうが、カバンは地べたに置くことがあるから、靴と同じだと。あははははは・・・・たしかに字は似てるけどな。鞄と靴。そりゃー客先の食卓の上にいきなりカバンを置くようなことがあればそうかもしれないが、そもそもそんなところにカバンを置かずに足許に置くだろう。ハンカチを敷いて顧客から「そんなことをするセールスマンは今まで見たことありませんよ」なんて言われて(言わせて)、自分はそれだけ顧客(あなた様)のことを尊重していますといった印象を与えようとする、その見え透いた売り込み根性が顧客にバレてしまう方が恥ずかしい。あぁ~。。。そして、そんなことを本にまで書いてしまって・・・・・それを読んだ顧客はどう思うのだろう?売り込みテクニックだったのかとガッカリするのではないか?あぁ~恥ずかしい・・・。どんなすごい成績を挙げた人か知らないが、恥ずかしくないのかな?
 まぁ人のことはいいか・・・。とにかく、私はナンバーワンセールス本は滅多なことでは読まないし、参考にすることはほとんどない。ところが、この本は世界一だと言う。どこかの会社のナンバーワンではなく、世界ナンバーワン。ギネス認定。12年連続。まぁ他に読む本もないし、営業力強化にはもちろん興味があるわけだし、世界ナンバーワンがどれほどのものか、確かめさせてもらおうか。。。。。。ということでその本を購入。早速読んでみたわけだが・・・・・。

 その本の著者は、ジョー・ジラード。コイツは本物だ(コイツなんて偉そうなことは言えない。相手は1928年生まれの82歳。大先輩だ。)。古き良き時代のアメリカでシボレー車を売っていたという時代の追い風はあっただろうし、多少強引な売り込みテクニックについての記述もあったが、やるべきことを徹底して行うという営業の王道を歩んでいる。さすが12年連続ギネス記録。そして何より驚いたのは、孫子の兵法を応用した営業活動を実践していたことだ。私は孫子兵法家として孫子の兵法を経営や営業活動に応用しているわけだが、この世界一のジョーが「孫子読んだの?」と思わず聞きたくなるくらい孫子の兵法を実践している。。。。。。やるなぁ~ジョー!!さすがは世界ナンバーワンの男だ。物事の本質が分かっている。
 逆に、私とすれば、孫子の兵法を営業活動に応用することに改めて自信が持てた。孫子の兵法を営業活動で実践して(本人が意識していたかどうかは別にして)12年連続で世界一になった男がいる。それは世の多くの営業マン、セールスパーソンにお知らせしなければならない。お伝えしたい。なんて、すっかりジョーのファンになってしまった。
 そこで早速、本を再度読み返し、孫子の兵法に合致する部分、孫子の兵法の実践例をピックアップした。日本語訳が悪くて本人の意図と違った形で伝わっていてはまずいから、原著も読んだ。大変だった。。。。。。翻訳は良かった。なかなか上手い。だが元の英文を読むことで、さらに深くジョーの心意気をつかむことができた。
 そうして生まれたのが、「ストラテジック・セールス 22の成功法則」だ。そしてその22の成功法則を一日の研修に凝縮してお伝えするプログラムも作った。それが「ストラテジック・セールス・マスターコース」である。ストラテジック・セールスとは、世界一のセールスマン、ジョー・ジラードのノウハウから孫子の兵法に合致する部分を抽出し、「営業の見える化」手法で21世紀にも通用する形に昇華させた、安定的に、高い確率で、受注・売上を生み出す営業体系であり、最小投入で最大成果を生むことを目指す戦略的な取り組みだ。
 これ以上の営業研修はないだろうと思う。わずか一日で、これだけの内容。何しろ世界一と孫子の兵法の融合だ。そして私が20年以上に渡って行なってきた営業指導の実践ノウハウを注入する。本当は2日間くらいは欲しい内容だが、今の営業マンはどこの企業でも忙しくて時間がとれないし、日数が増えれば研修費用も高くもらわないといけないから、一日に凝縮する。このあたりのバランスが実は難しい・・・。中身がなくても時間を長くして、グループワークや体験学習的なものを入れると受講者のウケは良いのだが、中身がない割にどうしても日数がかかってコストアップする。凝縮すると、休憩入れろだ、もっとディスカッションさせろだと受講者は言うが、当然のことながらそれだけ中身が濃い。まぁそういうことで多少押し込み気味ではあるが、それを補うテキストも用意して、研修受講後にもいろいろ考えられるように工夫もした。
 世界一のセールスマンと孫子兵法家との出会いによって生まれた「ストラテジック・セールス」。これを実践すれば確実に売れるようになる。失注や無駄足がなくなる。営業マン本人が個人で受けてもいいし、組織的に取り組んでもいいだろう。

 あの時、持っていた本を読み終わらなければこの出会いはなかった。もしあの時、他に面白そうな本があればこの研修は生まれていない。この研修は計画的、意図的に企画し、作ったものではない。ジョーと孫子の出会いによって、何かがスパークした結果、たまたま生まれた。自分が信じ、価値があると感じるものはなんとか多くの人に伝えたい。それが私のビジネスでもあり、気付いた以上、教えてあげたくなる。
 繰り返しになるが、ビジネスのために考えたのではなく、価値あるものがスパークして生み出されたから、それをお伝えするのだ。私が良いと確信するもの、成果が出ると信じるものを伝える。流行り廃りは関係ない・・・。そもそもジョーも孫子も決して新しくない。だがそこに私という触媒が入ることで、現代に通用する新しい価値が創出される。
 ストラテジック・セールス。。。。。すなわち戦略的な営業。戦略的とは、長期的視野に立ち、複合的・多面的・包括的に物事を捉えて、技術の優劣ではなく思考の深さによって優位性を構築していく、ということ。
 セールステクニックを競うものではないから、誰でも実践できる。営業センスは関係ない。センスはあるに越したことはないが、ストラテジック・セールスを実践するために特にセンスは必要ない。このあたりが、どこかの会社のナンバーワンセールスが語るテクニック、ノウハウとは違うところだ。ジョー・ジラードの属人ノウハウとも違う。孫子の兵法と私の営業指導経験によって普遍化され体系化されている。
 きっと営業に対するものの見方、考え方が変わるだろう。営業マンは、あることないこと、適当なことを言って顧客をだまし、ごまかして売り込もうとする、といったイメージは払拭してもらわなければならない。商談がうまくまとまった時、そこに勝者も敗者もいない。営業マンも顧客も勝者なのだ。ジョーもそう喝破している。売れるべくして売れる。決して売り込みでも押し込みでもお願いでもない。必然的に売れるようなプロセスを持つこと。それこそがストラテジック・セールスだ。
 と、ツラツラ書いていたら、長くなり過ぎた・・・・・。どうしよう。。。前編後編に分けるか?まぁいいか。とにかく、世界一のセールスマンと出会った。たまたま、偶然に。そして、それが新しい歴史のはじまりだった。(ははは・・大袈裟過ぎるか・・・)


研ナオコ×中島みゆき

2010-08-10

 たまたま、徳永英明の「VOCALIST 4」を聴いた。その中にとても気になる曲が・・・「あばよ」である。なかなかいい。カバー曲だから以前にも聴いたことがあるのだろうが、とてもいい。何度もリピートして聴いた。

♪泣かないで泣かないであたしの恋心
あの人はあの人はおまえに似合わない♪

耳について離れない。
 ちなみに、「あばよ」について紹介しておくと、1976年9月に発売になった研ナオコのシングル曲で、オリコン1位を獲得し、研ナオコ最大のヒット曲なのだそうだ。日本歌謡大賞放送音楽賞、FNS歌謡祭最優秀歌謡音楽賞を受賞したらしい。34年前の歌だが、2010年に徳永英明がアルバム「VOCALIST 4」でカバーしたというものだ。
 ♪なにもあの人だけが世界じゅうで一番やさしい人だと限るわけじゃあるまいし♪という歌いだしで始まる曲で、なかなかいい。曲もいいけど歌詞もいい。
 サビのところが、
♪明日も今日も留守なんて みえすく手口使われるほど♪
♪嫌われたならしょうがない 笑ってあばよと気取ってみるさ♪
 というのだが、
 なぜ、今日も明日も、ではなく、明日も今日も、なのか?とても気になる。
 なぜ、笑ってあばよと言い残した・・・ではなくて、気取ってみるのか?
 気取る?あばよと気取る?それも笑って?うーーーん、俺にはとても書けない。(作詞家でもないので書けなくていいのだが・・・)
 と考え出すと止まらない。何度も聴きながらあれこれ考える。そして気になるのはこの曲の作詞作曲は誰なのか?ということ。
 帰宅してグーグル先生に聞いたら、中島みゆき。さすが、中島みゆき。なるほど、中島みゆきかぁ~~、そう来たかぁ~。。。。。ユーミンと中島みゆきは別格だな。続くのは竹内まりやくらいか・・・。
 ググッたついでに見ていると、「かもめはかめも」も中島みゆきだ。ほっほう。こりゃー一丁、研ナオコのCDでも買ってみようかなと、アマゾンへ。そうしたら、なんと!!研ナオコ「中島みゆきを歌う」というジャストなアルバムがあるじゃないですか!!

研ナオコ「中島みゆきを歌う」
~研ナオコ「中島みゆきを歌う」~

 これがジャケ写。時代を感じさせます。そして一曲目は「時代」。
収録曲は、
 ・時代
 ・しあわせ芝居
 ・わかれうた
 ・追いかけてヨコハマ
 ・アザミ嬢のララバイ
 ・この空を飛べたら
 ・かもめはかもめ
 ・LALALA
 ・窓ガラス
 ・あばよ
 ・雨が空を捨てる日は
 ・強がりはよせよ
の全12曲プラスカラオケ音源2曲付き。カラオケ付きなのも時代だな。当然、「あばよ」も入っています。これは買うしかない。
 が、しかし、新品がない・・・。中古しかない・・・・。それもプレミア価格。。。。1万円ほどで売られている。
と、思ったら一件3000円台で良心的な価格設定のものを発見して即ゲット。今はもう高いのしかありません。悪しからず。だが、こうした中古のCDを買えたりするのもネットの力だな。と改めて思う。
 2日だったか3日だったか、届くのを待って聴いてみました!!!音は古いですが、いい曲です。素敵です。しかし、全12曲が失恋の歌。いい歌詞にいい曲だが失恋。なんとなく物悲しい。心に沁みる・・・。これは女性が本当に失恋した時に聴いたりしたらいけないな、と思う。そんな心配はしなくていいか。
♪泣かないで泣かないであたしの恋心
あの人はあの人はおまえに似合わない♪
沁みてきます・・・。
 研ナオコ×中島みゆきコンビに出会わせてくれた徳永英明に感謝。


8月6日 ヒロシマ

2010-08-09

 8月6日と言えば、我が故郷広島に原爆が投下された日である。8:15には黙祷。しかし、すでに65年が過ぎ、悲惨な体験も風化しつつあることは間違いない。戦争はもちろん徴兵制もなく、そもそも軍隊もないということになっている中で育った多くの戦後生まれの人たちは、戦争とか平和とか言ったところで、なんとなく上滑った感じだろう。これを平和ボケというのか? イヤイヤ日本も平和ではない、と主張する人もいる。そこで、8月6日に広島で「ヒロシマの平和を疑う」というテーマの講演会に行ってきた。
 講師は、元航空幕僚長の田母神俊雄氏。いろいろな発言や論文で物議を醸している人だから、地元でも反対運動があったりしたそうだが、会場は1000人を越える受講者で溢れていた。田母神氏の発言にいちいち拍手したりする人も多く、ファンというか賛同者がたくさん集まっていたようだ。詳しい内容はここでは割愛。政治色というか軍事色というか、なんだか色がついてしまいそうなので・・・。
 学んだことは、何事も一つの情報、一面から見た話、一方の見解だけを鵜呑みにしてはいけないということだ。事実は一つでも、それを見た人の思想や置かれた立場、環境によって見え方や解釈は全然違ったものになるし、意図的に虚偽情報を流す人間や組織もある。嘘ではなくても、肝腎な情報をあえて秘匿することで間違った解釈へと誘導することも可能だ。マスコミの報道もあてにはならない。テレビや新聞で言っていることは何となく真実で正しいことのように感じてしまうが、それこそが危ない。
 そういう学びから言えば、田母神氏の発言もそのまま鵜呑みにはできない。面白かったけど、素直に「あぁ、そうなんだ」と受け容れることはできない。仮に信じて受け容れたとしても、ではどうするのか?と問われるとアクションできない。何しろ国家や戦争の話だから。いざとなったら国や政治家に頼らず生き抜くにはどうするか、自分の頭で考えておくくらいか。核爆弾は勘弁して欲しいな。
 もう一点は、やはり現場に行き、本人に会い、生で話を聞くことの大切さだな。編集もカメラアングルも関係なく事実を知るには、現場、現物、現実でなければならない。本やネットやテレビなどで分かったつもりになるのが危ない。
 それにしても今年の8月6日もヒロシマは暑かった。平和記念式典に参列した人は大変だっただろう。暑い夏の日にいきなりピカドンにやられた人たちはどんな気持ちだっただろう。平和とは何か、果たして日本は平和なのか、核兵器の意味は何か、疑ってみる。


やっぱりセミナーは晴れ

2010-07-23

 福岡でもトリプル出版記念セミナーを行った。やはり晴れ。梅雨が明けたから当然と言えば当然だが、セミナーの時には晴れた。これで伝説ができた(笑)。
 福岡に行けば、当然のことながら博多ラーメンを食べなければならない。博多駅の二葉亭に行く。

博多駅の二葉亭
~博多駅の二葉亭~

 飛行機で行ったのに、わざわざ博多駅経由でセミナー会場に入る。3月24日の雑記では、次はJALで行くと宣言したが、ついANAで・・・・。稲盛さんすみません。ついつい。それはさて置き・・・
 ずっと博多駅が改装をしていて、閉まっていたのだが、ようやくオープン。開いてて良かった。ここの辛子高菜が辛くていい。超辛い。クセになる辛さ。相変わらず店が狭くて、縮こまって食べなければならない感じなのがイヤだが、我慢する。博多ラーメンと言えば細麺のはずだが、ここは微妙に太い。なぜだろう?

博多ラーメン
~博多ラーメン~

 このラーメンに辛子高菜をぶち込む。と言ってもそんなに多くは無理・・・。汗が出過ぎる。だが、なかなか美味い。地元の人にこの二葉亭の評判を聞いたら「まぁまぁだね」なんて言われたことがある。地元の通にどう評価されているのかは分からないが、美味いと思う。ちなみにその自称地元の通に教えてもらって行った博多ラーメンの店は、いまいちだった・・・・。まぁ好みの問題だな。
 こうして毛穴を広げ、新陳代謝を活発にしておいてから、セミナー会場へと向かう。そしていつものように熱いしゃべり。熱くならないようにしようと思うが、つい熱がこもってしまう。言いたいことが山ほどあって時間もオーバーぎみ。博多ラーメンで毛穴を広げ過ぎたからかな・・・・。何しろ辛子高菜が辛いから。


トリプル出版記念セミナー

2010-07-16

 「社員の見える化」(中経出版)、「孫子の兵法 経営戦略」(明日香出版)、「戦略の見える化」(アスコム)の、「ほぼ」3冊同時出版を記念して、大阪、東京、名古屋でセミナーを行った。来週は福岡でも開催する。タイトルは、混迷の時代を生き抜く「戦略的企業経営」~経営の見える化は孫子の教えだった!~
 ふふふふふ・・・・・大きなテーマだ。3冊も出れば多少大きく出なければならない(笑)。
 そして、三部構成で話を展開。第一部は、戦略篇。 「戦わずして勝つ 『戦略の見える化』」 だ。独自戦略を立てるための基盤となるドメインと、それを実行するためのドメインコンセンサスについて分かりやすく解説する。なぜ「見える化」しなければならないのか。このあたりが普通のコンサルタントには分かっていないところだ。
 第二部は、人事組織篇。 「個を生かし全体を活かす 『社員の見える化』」 がテーマ。社員の見える化というと社員を監視したり管理するというイメージがあるかもしれないが、そうではない。社員は「ジブン株式会社」のオーナーであり、頭脳工場の所有者だ。管理や強制などできない。対等なパートナーシップだからお互いの頭脳工場を見せなければならない。工場見学もせずに連携、提携することはできないからだ。人と企業の関係が変わるからこその「見える化」。企業の実体は「人」なのだが、「人」は企業の所有物ではない。このあたりが難しいところ。そこをクリアする方法を解説する。
 そして第三部は、営業篇。 「孫子の兵法で業績を伸ばす 『営業の見える化』」 で締め。まさに経営の見える化は孫子の教え。2500年前から伝わる珠玉の智恵を現代に活かすことができれば、強い会社になるし、強い営業ができる。さらに今回は12年連続でギネスに載ったという世界一のセールスマン、ジョー・ジラードの智恵も注入。ジョーは孫子を読んでいたのではないかと思うくらい、孫子の兵法を実践して世界一のセールスマンになった。このあたりは別途「ストラテジック・セールス・セミナー」でもご紹介してみようと思っているところだ。
 この三部を一人講師で乗り切る。1時間ずつでトータル3時間だから、トータルの時間は大したことないのに、3回も山場があるからか、非常にパワーを要する・・・・・。すごく中身の濃い、凝縮されたセミナーだ。
 と、今さらここで紹介してみても、あとは福岡会場だけだから、受講したいと言われても無理だが・・・。
 
 じゃー一体、言いたいことは何なのか?梅雨の終わりで一週間ずっと雨の予報だったのに、雨に降られなかった!!!ということが言いたい。
 13日火曜日の大阪も、朝は雨・・・・しかし昼前には上がって、参加率良し!!神のご加護だろう。良い話をするから多くの人に聴かせようというご配慮だと信じる。

大阪会場
~大阪会場~

 14日水曜日の東京は、なんと晴れ。いつの間にか晴れ。暑過ぎるくらい晴れ。これまた天気に恵まれて参加率良し!コクヨホールが満席に。御仏のお導きではないだろうか。「真・善・美」を実現する経営について話をするからだろうな。

東京会場
~東京会場~

 ここでさすがに私の運も尽きたか・・・・翌日の名古屋の予報は雨。九州や中国地方では大雨でかなりの被害が・・・・・このままでは東海地区も危ない。。。と思ったらセーフ。曇り空ではあるが雨は降らない。セミナーが終わりかけたころになって降り出して、その後は結構降っていた。セミナー参加率は良し!お天道様はすべてお見通し。良い話をするセミナーの時は雨を降らせない。もちろんアンケートの評価も良し!!

名古屋会場
~名古屋会場~

 そもそも普段から私のセミナーの時には、滅多に雨が降らない。これは本当だ。W杯日本代表の本田じゃないが、「何か持っているな・・・・」と思う。そう言った本田の気持ちがよく分かる。「何か持っている」としか思えない・・・・。もし本当に「何か持っている」としたら、それに応えなければならない。その使命感を忘れないようにしよう。
 と言いながら、梅雨明けする予報の来週、福岡会場が大雨だったりしたら、ビックリだ・・・・(笑)。


とうとう「見える化8部作」

2010-06-23

 思えば遠くへ来たもんだ・・・・・・・・・正直なところ、そんな気持ち。経営の「見える化」、「可視化経営」に関する書籍もついに8冊目となった。8冊目は「戦略の見える化」。とうとうここまで来たもんだ・・・。


~「見える化シリーズ」~

 経営はそもそも見えないものだ。概念でしかないからだ。だから「見える化」と言っても、現場の「見える化」、トヨタさんの「視える化」とは違う。単に表を作ったりグラフにしたりするビジュアライズ技法とも違う。見えないものを「見える化」する「可視化経営」である。経営全般を「見える化」して、マネジメントレベルとスピードを上げ、強い会社を作るのが目的だ。
 本当は「見える化」とは呼ばず、「可視化」と言いたいが、それでは本も読んでもらえない・・・。出版社が本を出してくれない・・・。たまに本を読んで「これは見える化とは違う」とか言って批判する人もいるが、そもそも違うものなのだ。可視化は元々見えないものを見えるようにするという学術用語である。「見える化」はトヨタさんの「目で見る管理」を「視える化」と言うように、見えるものを見えやすくする、パッと見て分かるようにするという意味合いであり、「可視化」を子供でも分かるようにした言葉に過ぎない。まぁでも本を手にとってもらうために「見える化」というタイトルを使っているのだから、その批判は甘んじて受けるしかないが、批判するのはきちんと本を読んでからにして欲しい。
 それはさて置き・・・・・・・・・・
 バブル崩壊後およそ20年間ずっと低迷を続け、今後も人口減少で厳しい環境が続くであろう日本企業にとって「可視化経営」は必ずやお役に立つ。その信念と使命感だけで訴え続けて来た・・・。
 セミナーもやり、コンサルティングもやり、可視化経営システムも作り、本も書いた。私と専務の本道で、なんとか分かりやすくお伝えしようと、切り口を変え、文体を変え、とうとう8冊目。。。。。。。。ふぅ~~っ
 さすがに8冊も読んだら、何が言いたいかよく分かるはずだ。是非読んでみて欲しい。私にコンサルティングを依頼したりしなくていい。本を読んでできることも多いからやってみて欲しい。私の開発したシステムを使わなくてもいい。本を読んで参考にして自社で作ってもいいし、どこか他社のシステムを使ってもいい。そんなことはどうでもいい。
 だが、経営の「見える化」、「可視化経営」には是非取り組んでいただきたい。企業を経営しているなら、8冊の本代くらいは大した額ではあるまい。本当に良い会社を作りたいなら、本当に経営のレベルを上げていきたいなら、本当に業績を上げて行きたいなら、本当に社員を大切にしたいなら、本を読むくらいの努力はして欲しい。
 必ずヒントが見つかるはずだし、そのまま使えるノウハウも多いはずだ。8冊読んでもよく分からなければ、私か本道のセミナーに参加して欲しい。「可視化経営」について熱く語っている。それでも分からなければ、セミナー会場で私に質問に来たらいい。本を8冊抱えて来てくれたら、満面の笑顔で歓迎し、質問には丁寧にお答えする。
 なぜ似たようなテーマで、8冊もの本が出せたのか。
 ハッキリ言おう。それだけのノウハウと実績があるからだ。戦略立案からマネジメント手法、現場情報収集、人材活用、営業手法まで網羅し、それを実現するシステムまで開発、提供してきたからだ。それも20年以上、2000社以上の実績を積み重ねてきたからこそ、である。「可視化経営」とは、経営フレームワークと実践手法、そして支援システムまでがセットで整った経営コンセプトなのだ。そんなサービス提供を行っているコンサルタントもコンサルティング会社も見たことがない。NIコンサルティングだけだ。
 またも自画自賛で恐縮です。だが、これが正直な実感なのです。思えば遠くへ来たもんだ・・・・・・・・・。

 さて、次に9部作目が出るのか、どうか?私の三男(中1)は、「仕事、営業、社員、戦略・・・・と来たら、次は『顧客の見える化』だな」とつぶやいた。ふふふ、こいつ中1のくせになかなかやるな・・・。顧客なんて言葉どこで覚えて来たのか。


小惑星探査機「はやぶさ」帰還

2010-06-16

 2003年5月9日に宇宙科学研究所が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が7年の宇宙航海を終えて無事帰還した。無事・・・と言うのかな。何度も故障したり制御不能になりながらも、それを直しながら地球に戻ってきたというのだから、あまり無事ではないようではあるし、何がすごいのかは実はよく分からないが、とにかくすごい。
 無事帰還と言いにくいのは、その「はやぶさ」は大気圏突入でカプセルだけ投下して本体は燃え尽きた・・・・・というあたりにもあるのかな。この最後は消えてなくなるという美学。まさに日本の武士道。桜の花が散るような潔さ。。。。。。これも良くわからないが、なんだか「はやぶさ」が愛おしくなる。
 サッカーの日本代表がW杯の初戦でカメルーンに勝ったよりもこっちの方がすごいのではないか。W杯のニュースで「はやぶさ」のニュースがあまり取り上げられないのは悲しい気がする。
 イオンエンジンとか耐熱カプセルとかなんだかすごそうな技術の結晶だ。おまけにそれが安いというから何とも日本的でいい感じ。私は思い切り文系だから、説明を読んでも意味がよく分からない。そもそも「はやぶさ」が行って砂ぼこりなどを採取したという「イトカワ」という小惑星からして知らない。地球からは3億キロメートル離れているそうな・・・・・。通信には約40分かかると言う。そんなのでよく復旧できたな。
 何重にも想定されたバックアップシステムと自動復旧機能。NECのイオンエンジンと富士通の通信システムが名を上げた。やればできるじゃないか!ニッポン!
 サッカー日本代表にも、やればできるじゃないか!という勇気をもらったが、「はやぶさ」からはもっと大きな誇りをもらった気がする。いいぞニッポン!
 日本はダメだ、日本人はダメだと散々日本悲観論を聞かされることが多いのだが、嬉しいニュースが一気にやってきた。おまけに、「月以外の天体に着陸し、史上初めて帰還した宇宙機」と「世界で最も長い年月となる2592日の航海から帰還した宇宙機」という二つの記録をギネス世界記録に申請したそうだ。
 がんばれニッポン!


6月9日は何の日か?

2010-06-10

 質問!!6月9日はさて、何の日でしょう?

 俺なら「薬師丸ひろ子の誕生日」と答える。中学、高校時代ずっとファンだった・・・。いや、今もか?薬師丸ひろ子が出ている映画やテレビは気になる。当時は写真集を買ったり、レコード買ったり、映画を見に行ったり・・・。広島の映画館で舞台挨拶があったあと、空港までタクシーで追っかけたこともある。友達3人でタクシーに乗ったのはいいが、空港まで行って金が尽き、帰りに困った・・・あはははは・・・若かったな。後にも先にも追っかけなんてことをしたのはその時だけだが、なんとも笑える思い出だ。この時の生写真を焼き増しして販売したりもした・・・。結構売れて、その金でギターのエフェクターを買った、ような気がする。薬師丸ひろ子様には儲けさせてもいただいた。俺のビジネスの原体験だ。ちょっとした智恵と多少の汗を厭わなければ金は稼げる。
 そんなことだから、6月9日と言えば、薬師丸ひろ子の誕生日のはずなのだが、正解は「ロックの日」なんだと。単なる語呂合わせじゃねーかよ!!まぁでも、薬師丸ひろ子もいいけど、Rock♪もいいな。ロッケンローーール♪♪そのRockの日になんと矢沢の永ちゃんがニューアルバムを出すと言うではないか。さすが、E.YAZAWA。やることがロックだ。
 そういえば、昨年の8月6日(これは俺にとっては原爆投下の日。広島人にとっては平和を祈る日だ)に、永ちゃんの「ROCK’N’ROLL」というアルバムを買った。その顛末についてはこの雑記でも書いた。この時も発売日に買った。俺も充分ロックだ。そして会社帰りにTSUTAYAへ。去年もTSUTAYAで買った。
 これがニューアルバム「TWIST」。

E.YAZAWA「TWIST」

 早速聴いてみる。まぁ前作の方が好きかも・・・と思うが、還暦を越えた人がこんなにロックなんだから、と思うと勇気と元気をもらえる。若いお姉さま3人を従えたジャケ写がなんともロック&ツイストだ。ライダースのレザージャケットも決まっている。俺も休日にはレザージャケットを着ることが多いのだが、なんだか若者風を装っている感じが自分でも少々痛かったりする。照れがあるんだな。ダメだ。永ちゃんを見習おう。年齢は関係ない。大切なのはロック魂だ。
 6月9日はロックの日。もちろん薬師丸ひろ子さんの誕生日でもある。おめでとうございます。そして永ちゃんのニューアルバム発売、これまたおめでとう!そして、俺の新刊「孫子の兵法経営戦略」が発売3日にして増刷決定した日。これが一番めでたいか・・・。孫子兵法家の面目躍如だ。ふぅ~初版で終わったりしたら孫子兵法家なんて名乗って笑いモノになるところだった。
 ロックの日、サイコー!!Rock You!


ブックストアdan

2010-06-08

 営業セミナーがあって大阪に出張した。トンボ帰りで時間はあまりなかったのだが、新大阪駅のブックストアdanに立ち寄る。大阪出張時には毎回立ち寄る。何しろ私の本をたくさん陳列してくれているステキな本屋さんだ。どうせ買うならここで買う。
 この日も、ありがたいことに、出たばかりの「小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法経営戦略」(明日香出版)が目立つところに並んでいた!!

「小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法経営戦略」

 そして、その隣には、これもまた出たばかりの「社員の見える化」(中経出版)が並ぶ。売れている感じなのがまた嬉しい。おかげさまで「見える化シリーズ」売れてます!!まだお読みでない方は是非。

 「見える化シリーズ」は放っていてもそれなりに売れそうなのだが、問題は孫子だ。古典だけにどうしても堅いイメージがあるし、若い人は敬遠しがちではないだろうか。それはいけない。すぐに読もう。食わず嫌いをしてはならない。明日香出版さんも気合を入れてくれて大きなPOPをつけてくれている。「今こそ孫子」だ。
 最古にして最高の兵法書と言われる孫子の中から厳選して69項目を抽出し、それを現代企業の経営に置き換えて分かりやすく解説しているので、若い人にも是非読んでみて欲しい。孫子の解説本を何冊か読んだけれどもよく分からん!!という人にもおすすめだ。大切なことは古典を読むことではなく、その中にある智恵を抽出して目の前の現実に応用すること。企業経営に孫子の兵法を応用しようと思えば、まずこの本を読んでみることを自信を持っておすすめする。
 もちろん、古典としての孫子を字句の意味まで細かく知りたい、研究したいという人には不向きなので、他の孫子本をお読みいただくしかない。兵学者の先生がたくさんおられる。そちらへどうぞ。
 私はあくまでも、孫子兵法家である。実戦応用しなければ意味がないのだ。だから、企業経営に活かされる解釈を施した。具体的な事例も挙げている。兵学者と兵法家は違うのだということを是非知ってもらいたい。

 そんなことで、大阪出張が終わり・・・・・・・翌日気になって、浜松町のブックストアdanに行ってみた。やっぱり、さすがはブックストアdan!!シャレた本屋だ。「小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法経営戦略」が面陳列。当然POP付き!!

「小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法経営戦略」POP

 この本屋さんは「見える化シリーズ」も常時置いてくれている。ありがたいことだ。ちなみに私も結構売上に貢献しているが・・・・・。この浜松町店は私の散歩コースでもある。ビジネスマンが多いから、たまに散歩途中に全身
adidasでやってくると微妙に浮いた感じになることがある・・・。ふふふ

「社員の見える化」・「営業の見える化」

 「社員の見える化」もバーーーン!と展開。そして「営業の見える化」もチョロッと。ついでに「仕事の見える化」も置いてくれると最高だった・・・・・・・。まぁ贅沢は言うまい。

 今回は、3日違いくらいで、「社員の見える化」「孫子の兵法経営戦略」がほぼ同時に出版されたので、一緒に売場展開されていて、本屋さんを回るのが楽しい・・・。もっと派手にやってくれ!!ついでにというわけではないが、1ヶ月ほど遅れて「戦略の見える化」という本も出る!!それまで今の2冊が売場展開されていることを祈る!3冊並ぶともっと目立って素敵だろう。
 それで調子に乗ったわけではないが、7月には、東京、名古屋、大阪、福岡で「トリプル出版記念セミナー」を開催することにした。是非セミナーにもご参加ください。私が3部ぶっ通しで講師を務めます。
 で、いったい何が言いたかったのかというと、ブックストアdanさんもっとバンバン私の本を売ってください、ということ。そしてみなさん、私の本を買って読んでください。必ず参考になります。


孫子兵法ペンダント

2010-06-01

 孫子兵法家を名乗る以上、GoogleやYahooで「孫子兵法家」と検索した時に、自分のサイトか会社のホームページかブログがヒットしてくれないと困る。それも1位か少なくとも1ページ目には登場しなければならない。そうでなければ、ただ名乗っているだけ、単なる自己満足、ただの勘違い野郎ということになってしまう。
 と思って、ちょくちょく検索していたら、孫子の兵法ペンダントなるものがたまたま引っかかった。「風林火山」のペンダントだと。へぇ~そんなものがあるんだ。面白い。孫子兵法家を名乗るなら肌身離さず孫子の兵法を身に付けてみるのも面白い。「実は、このペンダントも孫子でしてね・・・」なんて言って、相手の反応を楽しみたい。などと考えていると欲しくなって買ってみた。
 それがこれ。

「風林火山」のペンダント

 携帯のカメラで撮ったらピンボケにしかならない・・・。
 仕方ないから売っていた会社のホームページから写真を拝借。宣伝してあげるから文句は言われないだろう。
 彫銀という楽天ショップだ。

「風林火山」のペンダント

 小さくてよく見えないが、「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山、難知如陰、動如雷震」と彫ってある。
 アップになった写真はこちら。

「風林火山」のペンダント

 楽天のページには、「時代を超えて愛される 男のバイブル」なんて書いてある。さすが孫子。「男のバイブルなのかぁ~」と思う。はははははは・・・・・なかなかいいぞ、彫銀!!
 孫子の兵法「風林火山」のペンダントをした孫子兵法家が、「小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法経営戦略」という孫子本を書いた。是非お読み下さい。「時代を超えて愛される 男のバイブル」です。


ついに「見える化7部作」

2010-05-25

 2005年から提唱してきた、経営の見える化「可視化経営」。見えないはずの経営を見えるようにすることで企業経営を革新するものだ。その関連書籍が、2006年の「可視化経営」(中央経済社)を皮切りに、足掛け5年でついに7部作となる。あぁ~もう5年にもなるんだなぁ~~~~。
 6月頭には全国の書店に、「社員の見える化」(中経出版)が並ぶ。経営の見える化から仕事の見える化、営業の見える化、コミュニケーションの見える化と来て、ついに社員の見える化だ。企業の実体は「人」である。経営を見える化するためには、その実体となる「人」すなわち社員を見える化しなければならない。「企業は人なり」「人こそ企業なり」。さてその人材が人財となって、会社の宝となっているか。それを問うのが新刊「社員の見える化」だ。人の問題は企業経営にとって永遠のテーマというか、正解のない非常に難しいテーマであるが、ここに一石を投じる。
 経営とは、モノでも結果でもなく、「営み」である。
 経営とは、数字でも金でもなく、「取引」である。
 経営とは、人・物・金・情報ではなく、その「因果」である。
 経営とは、絶対値ではなく、「相対値」である。
 経営とは、過去の集計ではなく、未来の「創造」である。


~「見える化シリーズ」~

 経営とは、そもそも概念だから、見えない。現場の「視える化」とは違う。単なる生産工程の「目で見る管理」と経営の見える化、可視化経営は似て非なるものである。
 もちろん、単なるビジュアル化、図解化とも違う。ITを使ってビジュアライズされれば良いというものではない。経営のあり方、思想、仕事の取り組みを変えるものでなければならない。
 企業の先行きが見えない、明るい未来が描けない、将来に希望が持てないという企業は、是非「見える化7部作」を読んでみて欲しい。
 マネジメントがうまくいかない、やるべきことがうまく回っていかない、中間管理職がただの偉い人になってしまっているという企業は、是非「見える化7部作」を読んでみて欲しい。
 社員の活動状況が見えない、社員のモチベーションやモラルの低下がある、経営のモニタリングがうまくできないという企業は、是非「見える化7部作」を読んでみて欲しい。
 必ず経営革新のヒントや道筋が見えてくるはずだ。「可視化経営」は多くのメリットを企業経営にもたらす。私にはその絶対の自信がある。


港の見える丘公園にてパーティー

2010-05-24

 先週土曜日、第二の故郷である横浜に、社員の結婚披露宴で行って来た。会場はなんと港の見える丘公園の中にある。学生時代何度か行ったことがあるが、有名な観光スポットの割にイマイチ冴えないところだった記憶しかない。どうやら夜景が綺麗らしい。それじゃー港の見える丘である意味がないじゃないか!と突っ込んでみる。昼間はまさに港が見える。名前に偽りなし。だが、港と言ってもコンテナとかが見えるだけであまりロマンチックではない。今はベイブリッジがあるから多少雰囲気も変わったが・・・。
 ともかく、会場へ向かう。中華街を抜け元町を抜け・・・・と近づいていくと学生時代を思い出す。かつて元町でバイトをしていたこともある。女性もののファッション販売をしていた。有名なチャーミングセールでメガホン持って大声を張り上げたこともあったな・・。なつかしい。第二の故郷ヨコハマはやっぱり素敵な町だ。
 会場に着いてタクシーを降りようとすると、5千円札でお釣りがないと。5千円で釣りがないとは何事か!商売する気があるのか!?「両替してこいよ」とでも言いたげな運転手を無視して「あぁ困るねぇ~」。渋々運転手が両替に行った。なんとも不愉快である。タクシー業界は売上が厳しいとか泣き言を言う前に、こういうことを改善せよ。短距離と釣銭切れで不愉快そうにするのは即刻止めろ。せっかくの「ハマっ子」気分が台無しになって会場入り。
 さすが、港の見える丘公園内だけに、ガーデンパーティー形式だ。ほっほう。港が見える。当り前か・・・。港の見える丘なんだから。

新郎新婦はこんな感じで座っていた
~新郎新婦はこんな感じで座っていた~

 雨が降らなくて良かった。カンカン照りでもないし良かった。お日柄に恵まれたとはこのことだ。ふぅ~と気を抜いていたら、主賓の挨拶。僭越ながらトップバッターを務めさせていただく。社員の結婚式に出るとどうしてもこのご挨拶が回ってくる。あまりやりたくはないが仕方ない。いい事も言わないといけないし、多少笑いも取りたい。いくつか持ちネタがあるのだが、それを使い回しながら多少アレンジを加える。
 ところが、挨拶を終えてテーブルに戻ると、○○君の時と同じ話でしたね、と。え!?マジで?!あれれ、極力被らないようにしているのに・・・おかしいな。まぁ済んだことは仕方ない。今度から記録を残しておくかな?日報入力して履歴を残しておかなければ!という衝動に駆られる。やはり履歴を残すことは重要だ。
 仕方がないから、新郎新婦のところへ行って、笑わせてごまかす。

素敵な笑顔を見せてくれた新郎新婦
~素敵な笑顔を見せてくれた新郎新婦~

 社員の結婚式だと同じ面子が毎度顔を合わせたりするから大変なんだよな・・・・。ちょっと新ネタを仕込まないとまずい。せっかくのいい話も、「なんだ、前に聞いた話と一緒だな」なんて思われたら価値が半減。有り難味もない。社員の数も増えてきたし、結婚適齢期の人も多いから、これからますますこういう機会がありそうだ。

なぜか法被を着ている新郎と新婦と参列していた社員たち
~なぜか法被を着ている新郎と新婦と参列していた社員たち~

 この写真の中に、○○君も写っているから参る。口に出しては言わないが「あれれ、俺の時と同じ話をしているな」と思ったことだろう。あはははは・・・・・申し訳ない。
 社員の中には夫婦連れ、子供連れもいて、改めて社員の皆さんにいい仕事をしてもらって、しっかり稼いでもらって、しっかり良い家庭を築いてもらわなければならないなと思う。
 ところで、この新郎新婦、結婚式はケニアのマサイ族と一緒に挙げるという。聖なる木というのがあって、そこでマサイの戦士たちが祝福するらしい・・・・。なぜマサイ族?なぜケニア?このあたりは私には理解不能。ハワイで結婚式くらいまでなら何となく理解できるのだが・・・・・。マサイ族グッズのお土産とかあるのかな?期待しよう(笑)。まぁともかく無事に帰ってきて欲しい。
 そして港の見える丘公園を後にする。元町も中華街もみなとみらいも人が一杯だ。横浜は元気だ。久し振りにヨコハマらしいところをウロチョロできて嬉しかった。

可視化経営で企業経営に光を

2010-05-19

 「うちの会社、このままではつぶれるんじゃないかな?」「5年後、10年後にこの会社あるかな?」と社員から心配されるようでは、組織活性化もモチベーションアップもあったものではない。日々の仕事にも身が入らないし、仕事のために自己啓発などしようという気は起こらない。やるとすれば転職活動か・・・。
 そんな状況となれば、経営者が社員を見ると、「うちの社員はやる気がない」「もっとモチベーションを上げなければならない」とイライラしてしまう。そして「もっとやる気を出せ」「厳しい時だからこそガンバレ」と叫ぶことになる。社員に厳しいことが言えない経営者は外部の人間から言ってもらおうと思って「研修でも受けて来い」と言い出す。(明日をも知れない状況になれば研修に出す金もないわけだが・・・)
 だが、そもそもその会社に未来がなければ、あっても明るい光が社員に見えていなければ、モチベーションアップもその場だけのことになるし、ギャーギャー言えば言うほど逆効果になる。企業経営には希望の光が必要だ。明るい未来が描けていなければならない。組織がまとまるためには目指すべき方向、目的地が共有されていなければならない。それがあってこそのモチベーションアップであり、個々人のやる気である。
 だから、私は可視化経営を提唱している。経営の「見える化」だ。現場の単なる「視える化」とは違う。現場には実体があるが、経営は概念だから実体がない。「見えるものを見やすくする視える化」と「見えないものを見えるようにする可視化」は似て非なるものである。
 可視化経営では、見ようと思っても見えない「未来」、見たくても見せてくれない「顧客の判断基準」、見ても見えない「社員の思考内容」を見える化していく。これができれば、企業経営は変わる!!
 おかげさまで、「可視化経営」に関する書籍も売れているし、「可視化経営フォーラム2010」も大盛況だった。定員を上回るお申し込みをいただき、当日はギューギューに詰めさせていただいた。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

可視化経営フォーラム2010 会場内

 品川のコクヨホールが定員300名、超満員。会場内は熱気ムンムン。そこで私と専務の本道が可視化経営について熱く語る。これからの企業経営には本当に必要だと思っているから、つい熱くなる。日本企業、特に国内マーケットはこれから厳しくなるだろう。仕事の仕方、経営のあり方を見直すべきである。その一つの手法が可視化経営だ。可視化経営だけがその解決手法だと言いたいわけではないが、とても有効であることは間違いないと思う。
 企業経営には光が必要だ。希望に満ちた明るい光が。苦難、困難があっても光が見えていれば耐えられるし、智恵も出る。厳しい時代だからこそ、前向きに経営改革に取り組んでいただきたいと切に願う。

ボウリング決戦

2010-05-06

 ゴールデンウィークはどこへも行かない。どこへ行っても人は多いし、渋滞もイヤだ。新幹線や飛行機の混雑も気分が良くない。そして微妙に仕事もある。だから安近短なレジャー、ボウリングが恒例になってしまった。去年もそうだった。しかしボウリングの玉をただ投げても面白くないから、家族でハンデを決めてボウリング決戦とする。順位によって賞品を出すことにした。
 去年、次男に負けそうになったから、こちらも本気でやらなければまずい。しかし父親の威厳を示すためにハンデを与える。これで愚息たちは親父に勝てると思ったのか、意気揚々。獲らぬ狸の皮算用を始めている。ふふふふふ・・・・・世の中そんなに甘くないということを教えてやらなければならない。まだまだ負けるわけにはいかない。
 しかし、今年は長男にやられそうになった・・・。危ない。さすがにもう高3だし、背も私より高いし、ハンデを与え過ぎたか・・・。1ゲーム目は何とか凌いだが、ハンデを考慮すると負けている・・・。2ゲーム目で挽回しないといけない。長男は調子が良くてノリノリだ。
 すると、2ゲーム目は長男が絶不調。はははは・・・と笑っていたら、今度は次男が調子を上げてきて・・・こちらは手が疲れて調子悪し。握力低下。弱気になってボールを軽くしたら、余計スコアが伸びない・・・・・・・汗っ。涼しい顔をしながらボールを元に戻して気合を入れ直す。
 と思ったら、調子を落とした長男が不貞腐れたような顔をしているから、喝を入れる。「調子が悪い時こそ前向きにやらんか!」と。論語の「年寒くして松柏の凋むに後るるを知る」だ。苦しく厳しい状況に置かれた時にこそ真価が問われる。
 よし!父親もこういう時にこそ真価を示してやらなければならない。手を抜いて逆転のチャンスを与えてやろうかと思ったが、世の中の厳しさを分からせるために容赦なく突き放す。気合を入れたからか、かえって2ゲーム目の方がスコアが良かった。ふぅ~~ダントツの1位でフィニッシュ。次男がスルスルと要領よく2位に入賞。三男が「大会主催者が賞品を持っていくなんて茶番じゃないか」と偉そうなことを言うので、ゲンコツ!!中1の三男が一番生意気だ。スコアは悪いくせに・・・笑。
 そんなこんなで恒例のボウリング大会は終了。安近短で、人生訓まで教えられるボウリングはなかなか良いレジャーだと思うが、レーンは空いていた・・・。みんなもっと景気の良いところへ遊びに行っているのか、それとも景気が悪くてボウリングすらできないのか・・・。
 とかなんとか思っていたら、ゴールデンウィークも終了。やっぱり仕事の方が楽しいな。

5日連続セミナー

2010-04-26

 先週は、月曜日から金曜日まで連日のセミナーだった。普通、曜日の関係で、月曜日や金曜日はセミナーが少なく、火、水、木の3日連続、なんてのはよくあるのだが、月-金フルは珍しい・・・。オマケに土曜日は、終日、コンサルタント養成講座「長尾塾」があって、6日連続の講師役となった。
 月曜日は、NIコンサルティングの品川本社。孫子の兵法で営業力強化を斬る!!
 火曜日は、大阪産業創造館の主催セミナーで、「営業の見える化」を語る。18:30から20:30という時間設定で、個人の自己啓発参加も多かった。あまりこの手の講座はやらないから、ある意味新鮮ではあった。個人でこういうセミナーに参加して勉強しようという人が案外多いのに驚く。だが、「営業の見える化」はどちらかと言うと、管理者、経営者向けの話だから、個人参加の人にはちょっと重かったかも。まぁ将来のために聞いておいてもらうといい。
 水曜日は、名古屋で、ソフトバンクさんとのコラボレーションセミナー。iPhoneのエヴァンジェリスト(伝道師)中山五輪男氏とのコラボだ。これまた孫子の兵法でiPhone活用を斬る!ツイッターで集客したりしているから、いつもとは客筋が違って、これもまた新鮮。iPhoneの話しを聞きにきて、2500年前の孫子を聞かされると面食らう人も少なくないだろう。だが、このコラボが大切なことだと思う。
 木曜日は、札幌へ。東京も寒かったが、やっぱり北海道は寒い。会計事務所さん主催のセミナーだ。北海道はまだまだ開拓の余地があることを痛感。私の知名度が低い・・・。残念!
 そして金曜日は、再度大阪で、ソフトバンクさんとのコラボレーションセミナー。またまた孫子ネタで吼える!ちょっと吼え過ぎたか・・・。
 お役に立つ自信があり、ついついお役に立ちたいと熱くなってしまう・・・。それを好意的にとってくれる人も多いが、中には言葉が荒れているとか、偉そうだとアンケートに書いてくれる人もいる。わざわざ書く人がいるくらいだから、もっとそう思っている人がいるだろう。
 だが、この熱い思いをクールに伝えることはできない。知識でもテクニックでもなく、考え方や情熱を伝えたいと思う。なんてことを考えながら5日連続で喋っていたら、さすがに疲れた・・・。だが、使命感に燃えてまた頑張る。やるしかないと思う。自分ながら熱くなり過ぎだと思う。

孫子兵法のブログを始めました。

2010-04-21

 ブログは書きたくないから「ブログではない雑記」にしていると言いながら、「孫子兵法家 長尾一洋の経営風林火山」というブログを始めてしまいました。孫子の兵法を現代の企業経営に活かす智恵を一人でも多くの人、多くの企業に伝えたいという衝動を抑えることができなくなったからだ。
 2月19日の「兵学者と兵法家は違う」で触れたように、孫子の兵法についての本を書いた。「小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法経営戦略」という書名になるらしい。その本を書いていく内に、「これは是非多くの人に伝えたい」「せっかく2500年前から孫子が教えてくれているのに知らないのはもったいない」という気持ちが消せなくなった。なんとか多くの人に伝えるために、これまで逃げてきたブログに挑戦だ。ブログはイヤだけど、孫子兵法を広めるためには仕方ない。やるしかない。
 さらに、勢い余って、孫子兵法家、経営兵法家とも名乗り始めた。「何を偉そうに・・・」「どういう資格があって名乗っているのか?」というご批判もあるだろう。名乗る以上、受けて立つ覚悟である。当然、孫子兵法を企業経営に活かす第一人者となる決意表明でもある。当然、孫子兵法「算多きは勝ち、算少なきは勝たず。」を知ってのことだから、勝算がある。ふふふふふふ・・・・・・。  「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む。」でもある。勝てるストーリーを描き、勝利を確信してから、戦いを始めた。私は中国古典を教える兵学者ではないから、孫子兵法を実践する。  また、本業のNIコンサルティングにおいても、「孫子兵法<特別>コンサルティング」という、孫子兵法を応用して1年で強い会社を作る特別コンサルティングメニューも作った。孫子の智恵を自社に注入したい方は是非お問合せいただきたい。  孫子兵法家 長尾一洋を今後ともよろしくお願いいたします。

ゆとり教育からの脱却

2010-04-02

 新学習指導要領に基づいて、ゆとり教育からの脱却が進むらしい。良いことだと思う。うちの三人の愚息たちはまさにゆとり教育の影響を受けた・・・。仕方なく塾に行かせたり、私学に通わせるハメになり、親はいい迷惑だ。そして彼らは、小学生の頃、完全に学校を舐めていた。「ちゃんと宿題やれよ」と言ったりすると、「すぐできる」「超カンタン」だと偉そうなことを言う。見てみると、確かに「こんなことわざわざやらせて何の意味があるのか」というような宿題だ。これでは、できる子を慢心させてしまうだけではないか・・・。
 それで、世の中には上には上がいて、きちんと勉強している人もいるのだ、ということを分からせるために塾に通わせた。塾の先生の方が面白いらしい・・・。塾の宿題はやっている。やらないとついていけないみたいだ。そして中学受験もさせて、不合格という失敗も味わってもらう。全部不合格だと本人もショックだろうが、一つ二つ落ちるのは良い。世の中そんなもんだ!と教えてやった。あまり失敗から学んだ様子はないが・・・。
 こんなことは公立の小中学校でしっかり教えて欲しい。競争があり、差がつき、失敗があり、成功があり、子供だけの世界ではあるが、小社会を作って、社会体験というか、社会の仕組みを体感してくれるといい。私たちの時代にはそんな感じだったように思う。できる奴もそうではない奴もいた。ゆとり教育ではなかったが、そんなに詰め込まれている感じではなかった。
 公立学校で慢心させないために、塾の費用や私学の授業料を負担するのは重い。こんなところで所得格差や格差の継承が生まれる。余裕のある家庭は私学でも塾でも好きに行けばいいが、公立学校でも頑張って勉強すれば、それなりの大学に行ける、ということにして欲しい。そのためには、多少授業時間が増えたり、教える内容が高度になることは仕方ないと思う。何しろ、学校にゆとりができても、結局子供たちは塾に通って勉強するのであれば、ゆとりもヘチマもない。そこで授業についていけない子供がいるなら、その子達に対する指導を別途考えたら良いだろう。
 また、ゆとり教育脱却に際して、限られた時間内で増えたカリキュラムを指導するのが大変だと、教師の指導力が問われるようになると報道されていることにも違和感がある。どんどん指導力を問わんか。塾の先生は、生徒からのアンケートやら合格率やらで常に評価され、結果を求められ、指導法の研修なども多い。塾の先生よりも学校の先生の方が能力的に劣っているとは思えないから、もっと要求度を上げていいと思う。
 昔と違って、動画を使ったり、パソコンを使ったりするようなことも簡単だから、授業の効率アップにもまだまだ余地があるのではないかな。必要に迫られて工夫するところに成長がある。先生、もっと頑張って。
 そして、親たちはもっと先生に協力しよう。モンスターペアレントが増えていてその対応が大変だそうだ。こういうのは解消してあげたいね。退官した先生に薄給で「PTA相談窓口」でもやってもらったらどうかな。たまに若い先生の授業なんかもチェックしてあげたりすると良いと思うけど・・・。難しいのかな・・・。
 教育は国家の根幹であり、人口問題の次に重要なテーマだと思う。ゆとりだ、余裕だ、なんて言ってられる状況ではないと思う。この国は・・・。

福岡にて

2010-03-24

 久し振りに福岡に来て、九州支店へ。雨が降っていて気分が悪いが、地下街を抜けて少しでも雨に濡れないようにする。空き店舗があったりして、福岡経済を少々心配したりする・・・。博多駅から徒歩5分くらいのところにNIコンサルティングの九州支店がある。人数は少ないが、博多は九州地区の要の場所だから、ここには拠点を置いて九州地区のクライアントのご支援をしなければならない。沖縄に飛ぶのにも便利が良い。
 まずは、年に一度の報酬決定ミーティングを行って、もっと九州支店を拡大せよ、と発破をかける。九州地区は大きなマーケットだ。まだまだ我々のサービスを提供する余地がある。九州、沖縄地区を元気にする!!という使命感を持って取り組んで欲しい。
 そして、現在提案中の企業へ同行訪問。個別企業への提案はなかなか楽しい。タダでいろいろ提案してあげたくなる。ちょっとしたことができていない企業が多い。せっかく頑張っていたり、良い商品を持っていたりするのに、それがムダになっていたり、蓄積されずに水泡に帰している・・・。もったいない。
 九州ではなかなか同行して指導してあげられないから、同行した社員には、この機会にあれこれ伝える。是非私の経験知を吸収して欲しい。今日はちょっと提案が重かったかなぁ~。もっと簡単シンプルでも良かった。私が同行するから気合を入れ過ぎたか・・・。
 同行訪問終了で、福岡空港へ。雨の空港で滑走路を眺めながらこの原稿を書いている。目の前にはJAL機が停まっている。ガンバレJAL。だが、乗るのはANA。ゴメンねJAL。ついついANAに乗ってしまうんだよ。
 福岡に来たら、博多ラーメンを食べないわけにはいかないから、当然食べて帰る。本当は空港じゃなくて他で食べたかったけど、仕方ない・・・。辛子高菜をぶち込んで食べる。やっぱりラーメンは博多ラーメンが一番好き。尾道ラーメンも美味いけど・・・。
 と、ここまで書いてアップしようとしたら、その後乗り込んだANA機が滑走路の手前まで行って「エンジンに異常がある」と・・・。なんとも・・・・。そこからゲートへ戻り、再度検査。そうしたら「異常なし」だと。何ぃ~ホントか?じゃーさっきの異常は何だったのか?そっちの方が気になる。早く飛んで欲しいが大丈夫か?と不安になる。うーーん。さらに燃料が減ったから給油もする、と。結局80分ほど遅れた・・・。これだから飛行機はイヤだ。ガンバレ新幹線。九州新幹線が楽しみだ。ANAを信じていたのになぁ~。なんとも疲れた・・・。
 さて、気を取り直して・・・。もっと九州の仕事を増やしてくれ。私をもっと九州へ呼べ。本場の博多ラーメンを食べさせろ!美味い店を探しておくこと。ガンバレNIコンサルティング九州支店。今度はJALで行く!

ハイブリッドスポーツ ホンダCR-Z

2010-03-10

 ついに愛車S2000の後継車が現れたか。テレビ東京の「ガイアの夜明け」でホンダの新型ハイブリッド車CR-Zが取り上げられていた。開発秘話。なかなかいいな。エコでありながら走りもいい、と。ホントかな?まぁ乗ってみないと分からないが、良さそうな気がする。エコカー減税もある。
 愛車S2000はもう11年目。まだまだよく走るし、デザインも気に入っている。が、そろそろ飽きてはきた。生産終了になったからもったいない気もするが、マニュアル車で運転も大変だ。買い換えようかなぁ~。どうしようかなぁ~。
 ハイブリッドにも興味がある。何しろエコロジーのためだ。地球のために良いことをしたい。うちの奥さんはストリームからインサイトに換えた。たまに運転することもあるが、まぁいいんじゃないかな。内装はちゃちな感じでイマイチだけど・・・。
 しかし、またホンダかぁ~。ホンダばっかりになるな。ホンダフリークを卒業したい気分でもある。ハイブリッドならたまにはトヨタに乗ってみてもいいのではないか。そう思ったりもする。
 あぁ~迷う。なぜCR-Zという名前にしたのか。S-ハイブリッドではいけなかったか。ホンダスポーツカーの伝統を絶やすな。いや待てよ、ホンダなら、もしかしてオープンも出すかな?オープン2シーターハイブリッドを待つか?できれば電気自動車のS-VOLTを希望する。
 トヨタがオープン2シーターハイブリッドを出してくれてもいいけど、無理かな。なんだかデザインがイマイチなんだよなぁ~。とくにハイブリッド車はモッチリし過ぎ。思わず「米粉でも使っているのか?」と突っ込みたくなる程のモッチリ感。リコール問題はいい。トヨタの品質は信じている。だがデザインは・・・。
 と思ったら、番組の後半で、BMWやポルシェ、そしてフェラーリもハイブリッドを出すと!!!おいおい、そりゃ気になるだろ。Z4のハイブリッドとか出るといいな。ボクスターでもいいか。いやぁ~やっぱりもうちょっとS2000に乗って、「これだ!!」と一目惚れできるクルマを待ってようか・・・。

新幹線遅れでセミナーに穴

2010-03-09

 いやぁ~参った。セミナーに穴を空けてしまった。セミナー受講者ならびに関係各位の皆様には大変ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます。
 昨日、広島県尾道市で終日コンサルティングをしていた関係で、本日広島から東京へ新幹線移動。午後一番に銀座でセミナーの予定で、いつもなら何の問題もないのだが、まず雪でやられた。
 広島あたりは雨の予報で、寒くなるというから、関ヶ原あたりは雪が降って徐行運転で多少遅れはあるかなと前日は思っていたのだが、朝起きてニュースを見ると、どうも雪の範囲が広がっている・・・・。そこでJRのWEBサイトで運行状況を確認。正常運転だと。まぁ大丈夫か、と安心していたのだが、少しして再度チェックしてみると、東海道・山陽新幹線に遅延あり、と出た。そこで一本前倒そうとしたが、一本前は30分前。山陽区間は本数が少ない・・・。もはや間に合わず・・・。仕方なく予定通りの列車に乗る。まぁ徐行で遅れても10分程度だろう、とその時は思っていたのだが・・・・・・。
 なんと、広島駅で乗車した途端に、雪で徐行だと。関ヶ原じゃないのかよ?と思ったら、トンネルを抜けると外は銀世界。広島県内で雪が降っている。これで、関ヶ原でダメ押しされたらまずいな、と思って、セミナーの担当者に急いで電話連絡。「遅れるかも」と。
 それで、席に戻ったら、今度は前を走っている列車が車両点検で停まっている!!!と。なーにぃ~?!乗客が異音がしたと申告したそうな・・・。余計なことを・・・。そして徐行ではなく、停止。まだ新尾道駅だ。前の列車とは、一本前倒そうとした列車。この列車、岡山でも車両点検で停まって、結局東京行きが新大阪止まりとなった。前倒す意味は無かった。どうせアウトだ。乗らなくて良かった。不幸中の幸い。
 だが、岡山まで来たところですでに50分ほど遅れ。この先どうなるか分からないから、本当にセミナーをぶっ飛ばしてしまわないように、已む無く講師は代役を立てることに・・・・。なんとも・・・困る。少し慎重過ぎるのではないか、JRさん。代役には専務の本道が。いつも忙しいのに、たまたま調整できてよかった。本道なら安心だ。私と芸風は違うが深い話をする。受講者の皆さんも満足していただけるだろう。ひとまずホッ。
 そもそも安定運行、定時運行だから新幹線を利用しているのだ。以前、飛行機移動で急遽飛ばなくなったことがあり、セミナーに穴を空けそうになった時、新幹線でリカバリーしたことがある。その時は第一部と第二部を入れ替えてもらってセーフだったのだが。そんな経験もあるので、本州内の移動は基本的に新幹線だ。多少運賃が高くても、多少時間がかかっても、時間の正確さを選ぶ。大規模な地震とか台風直撃とかがなければ、基本的に定時運行。そう信じているからだ・・・。なのに・・・・・・。何かあった時に批判されるからだろうが、ちょっと雪が降ったくらいでイチイチ徐行しなくていいようにできないのか・・・。
 まぁここのところ新幹線でもトラブルが多発しているから、自信を失っているのかな。乗客も少し神経質になっているのか。なんと同じ頃、東海道線でも車両点検で運転見合わせになっていた。うーーん。神経質にもなるか。がんばれJR。
 京都を過ぎ、いつも雪で徐行する関ヶ原あたりは、まったく雪もなく、順調に走行。いやはや、3月も半ばになって雪で新幹線が遅れるとは・・・。それも広島県で雪とは・・・。おまけに車両点検で停止とは・・・。予想だにしない展開。普段、かなり周到に段取り、備えをしていると自負しているだけにショックだ。セミナーに穴を空けるなんてあり得ないのだが・・・。本当に申し訳ありませんでした。以後、重々気をつけます。

八重洲ブックセンター「見える化」コーナー

2010-02-24

 東京駅八重洲口で事業承継についてのセミナーがあり、可視化経営や「M&A⇒N&I」の話をしたのだが、せっかく八重洲に来たんだから、ちょっと八重洲ブックセンターに寄ってから帰ろうかな・・・なんて思って少し歩いて、八重洲BCへ。前はちょくちょく来てたけど、最近はご無沙汰気味。だが、日本を代表する書店であることは間違いなし。ここで本が売れるかどうかは、紀伊國屋書店の次に気になる。
 まぁそんなことで、書店ウオッチングは趣味というか書籍の動向をつかむというか、本を買うだけでなく大袈裟に言えば時代の空気を読むために大切なことだ。棚がテーマ別になっているか、出版社ごとか、テーマ別なのに間違った本が並んでいないか、といったことも気になってチェックする。これで書店のレベルが分かる。もちろん自分の本が置いてあるか、扱いが良いかどうか、これもチェックする。置いてなかったりしたら、欲しい本もそこでは買わない。こともないが、買いたくない。
 だから、八重洲BCに着いたら、一階で新刊とランキングのチェック。そして2階のビジネスに上がって新刊棚をチェック。「見える化コミュニケーション」があった!!が、なんだか目立たないな。平積みはしてあった。そして棚のエンド展開を見ながら、売り場をグルリと回ってみる。
 やっぱりチェックしなければならないのが、「見える化」コーナー。さすが八重洲BCには「見える化」というカテゴリーがちゃんとあって、棚が確保されている。素晴らしいことだ。そして嬉しいことに、NI本が5冊も並んでいた。

八重洲BC「見える化」コーナー

 本当は「見える化6部作」なので、もう1冊あるのだが、まぁ贅沢は言うまい。最近は「見える化」関連の本が増えているので、面取り競争が熾烈なのだが、天下の八重洲BCでこの面取りができているのは嬉しい。実務教育出版さんの「すべての見える化」シリーズの2冊は並ぶと目立つな。いい感じ。ふふふ・・・。
 他の「見える化」関連の方々には悪いが、まだまだ行く。もっと「見える化」コーナーを押さえる。まだ可視化経営についてオープンにしていないノウハウがあるのだ。6部作が7部作、8部作・・・と、果たしてどこまで行くのか。乞うご期待。
 なんてことを思いながら、品川の本社に戻った。そして明日も八重洲でセミナー。今度は「見える化コミュニケーション」出版記念セミナーだ。なぜか二日連続で八重洲。八重洲が熱い。

兵学者と兵法家は違う

2010-02-19

 ここのところ、孫子の兵法にドップリ漬かっている。兵法漬けな毎日だ。なぜかというと、孫子の兵法を中小企業経営に活かすというテーマの書籍出版が決まったから。昨年末の企画段階から、今年に入り企画が通ってからも孫子の兵法漬け。本の原稿は土日を中心に書いているのだが、それに加えて毎日ツイッターに孫子ネタをつぶやいている。そのためには当然のことながら孫子本文を読み返し、何度も読み返し、2500年前の孫子の心にならなければならない。読み込めば読み込むほど、この最古にして最強の兵法を現代の企業経営に活かすべきだと思う。いろいろと使えるネタがある。ヒントがある。
 実は、2004年に孫子の兵法を営業力強化やIT活用に活かす「必勝の営業術55のポイント」という本を書いている。もう6年も前になるんだなぁ~。自画自賛だが、この本もいい本だ。ただ、孫子というキーワードが書名に入っていないから検索にも引っ掛からず、あまり売れていない・・・。残念なことだ。
 今度の本は、前作の55のポイントを再考し、さらに新ネタを加えて、孫子兵法を企業経営に活かすバイブルとなるだろう(たぶん)。こんなことを言うのは、本を売りたいからではなく、本当に孫子の兵法を多くの人に知って欲しいし、企業経営に役立てて欲しいのだ。本心だ。本当だ。まぁ信じてくれなくてもいい。
 世に多くの孫子解説書、古典本があるが、ほとんどが古典の解釈であり、現代語訳に過ぎない。これでは役に立たない。何しろ2500年も前のことだから、そっくりそのまま訳しても、当てはまらないことも多い。古代中国の戦争がどうなったとか、そんなことを解説されても歴史好きには良いかもしれないが、企業経営者やビジネスマンには役立たない。それらは、大学の先生など中国古典の研究家が書いたものなのだ。
 私は、海音寺潮五郎の小説「孫子」に兵学者と兵法家は違うという指摘があったことに意を強くした。そもそも私は、孫子を専門に研究しているわけでもないし、漢文の素養があるわけでもない。しかし孫子の兵法を現代の企業経営にどう応用し活用するかという点においては自信がある。これがまさに兵法家ということであろう。古典としての孫子やその歴史背景を研究しているわけではなく、孫子の智恵を如何に応用し、現代のビジネス戦争に勝つかを考えているのだ。よし、現代の兵法家を目指そう。企業経営の兵法家だ。兵学者ではないから、原文の読み方とか元々の解釈などは兵学者に教えてもらう。それで何の問題もなし。
 そんなことを考えながら、日々孫子にドップリ漬かっている。兵は国の大事なり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。いやぁ~面白い。

キリンとサントリーの統合交渉決裂

2010-02-10

 世界最大級の飲料メーカーになるかと期待されたキリンとサントリーの経営統合が交渉決裂。一部上場企業と非上場のオーナー企業が統合するという点でも、国内マーケットが飽和する中で世界に打って出るモデル企業となるという点でも、三菱グループの堅い印象のキリンと、やってみなはれの自由なイメージのサントリーがどう融合するのか、という点でも興味津々だったのに、誠に残念。
 やっぱりオーナー企業が経営権を失うのはイヤなものなんだろうな。それなら無理して規模を追わず、こだわりのモノ作りに邁進してはどうかとも思う。せっかくオーナー経営から脱皮することを決意したなら、小異を捨て大同につくことができなかったものか。キリンの側も交渉術を弄し過ぎたのか、どうしてもサントリーを下に見る意識があったのか・・・。日本企業同士のM&A事例として研究材料にしたかったのに・・・。
 また、そもそもビールやウイスキーという海外のものを日本向けにしたビジネスをしていた会社が、世界に打って出るという海外戦略も、どういう展開になるか追いかけてみたかった。人口減少、マーケット縮小の時代を生き抜く日本企業にとって、国内が飽和して海外に出て行くというのは自然な流れである。だが、この両社の商材のオリジンは海外にある。それを日本企業がどう料理するか、興味深い。自動車もそもそも日本発ではないが、トヨタは世界一となった。しかし、これは機械であって味覚の勝負ではない。ビールとかウイスキーとか風味や味覚、さらには文化という尺度の定まらないものをどう日本から世界へ逆流させるのか、興味がある。
 そして組織風土、企業文化の差をどう埋めるか。この点はM&Aの成功、不成功を分ける大きなポイントだと思う。それがキリンとサントリーでどうなるか、見てみたかった・・・。
 経営コンサルタントとして、キリンとサントリーの統合には色々とネタがありそうで、期待していたのだが、交渉決裂となってガッカリだ。交渉の中身を知っているわけでもないので、報道から推察するしかないから、実体は違うのかもしれないが、こういう話をうまく取りまとめる仲介役、アドバイザーが必要だ。日本企業同士は欧米流の交渉では話がまとまらないのかもしれないな。お互いの主張をぶつけ合うような議論は合わない。
 うーーーん、他人事で恐縮だが、面白い事例がなくなって残念。両社の社員はホッとしているかもしれないが・・・。

銀座めざマルシェがオープン

2010-01-22

 フジテレビ系の朝番組「めざましテレビ」がプロデュースしたという全国物産館「銀座めざマルシェ」のオープニングに行ってきた。クライアントが出店したため行かないわけにはいかない。行きたくはないが・・・。別に行きたくはないが、毎朝見るテレビはめざましテレビである。高島あやパンのファンではない。元々は、なっちゃんファンだ。だが、愛ちゃんはなかなか可愛いと思う・・・。そんなことはどうでも良い。クライアントのビジネスが大切だ。だからオープニングに行く。人気アナに会いたいからではない。
 今週は月曜日から連日「銀座めざマルシェ」の特集が放映された。フジテレビがそんなに力を入れるほどのことなのか?と思うが、まぁありがたいことである。とはいえ、金曜日だし、ビックリするほど人は来ないだろう、と思いながら銀座(数寄屋橋交差点をソニー沿いにちょいと行ったところ)に行ってみると、長蛇の列。ビルの一階はこんな感じ。

ビルの1階

 列に並ぶわけには行かないので、裏口から「関係者でーす」と言いながら入ったのだが、階段で12階まで昇らされた・・・・・・・・・・・・。足が痛い。太ももが・・・。
 全国47都道府県がエリアごとにフロア分けされていて、各地の名産品、特産品が並べられている。試食などもたくさんあって、見て回るだけでも楽しめそうだが、今日は関係者やらマスコミの取材やらで、それどころではない。商品の棚はこんな感じ。

商品の棚はこんな感じ

 1階では愛ちゃんが来て、何やらイベントをやっていたが、それは見れず。何しろ裏口入館だから。クライアントの社長は、オープン前に高島アナと2ショットの写真を撮っていた!!いい歳して何をミーハーな、と思ったが、ちょっぴり羨ましい。大塚さんも来たそうだが、ちょうど遭遇できなかったのだそうだ。それは残念。
 しかし、こういう物産館をやられると、各県が出している物産館などは影が薄くなるな。実際この「銀座めざマルシェ」のすぐ並びに熊本県の物産館がある。まだオープンしたばかりなので、これからどれくらいの集客があるかは分からないが、土日などは結構多いのではないか。全国の地酒などが揃っていて焼き鳥が食べられる「めざマル酒」(11F)なんてのもあるから、平日の仕事帰りに一杯、なんて人もいるかもしれない。何しろ銀座だし。
 フジテレビやこの「銀座めざマルシェ」がどうなろうと、関係はないが、クライアントのビジネスがこれをきっかけに拡がってくれるといい。地方企業の全国展開、首都圏進出には良いかもしれない。
 最後にオマケで、めざまし君のアップを。

めざまし君のアップ

決してめざましファンだから行ったわけではないことを付け加えておく・・・。

JAL再生と稲盛CEO

2010-01-20

 JAL日本航空が、ついに会社更生法の適用を申請。負債総額は2兆円を超えるとか・・・。さすがにでかい。でかいからこそ潰せないということだろうが、3000億円の公的資金を投入し、企業再生支援機構が3年で再生させると言う。3000億円で済めばいいが・・・。JALと言えば、私が社会人一年目の時だったか「JALプランナー」なる募集があって、ちょっとした論文みたいなものを書いて採用されたことが思い出される。分厚いマニュアルみたいなものが送られてきて、それっきり。JAL活性化のアイデアを広く募集するということが目的だったのだろうが、まったくもって無駄なものだったような・・・。ちなみに「JALプランナー」に選ばれたにも関わらず、今では同じ路線をANAが飛んでいれば必ずANAを選ぶANA派になってしまった。滅多にJALには乗らない・・・。特に嫌いなわけではないのだが。
 そんなJALについての懸念点は、新生JALのCEOに京セラの稲盛和夫名誉会長が就任することだ。稲盛さんは、ゼロから京セラを育てた立派な経営者であり、使命感を持ち、理念を重んじる名経営者であると思う。全国の中小企業の経営者を相手に指導をされたりしているのも誠に立派なことであると思う。世のため、人のため、日本のために、JALを救ってくれと頼まれて断れなかったのだろうが、如何せんご高齢であり、ちょっとJALの現状とはミスマッチな気がする。
 稲盛さんの経営は理念先導型であり、アメーバ経営と呼ばれる小集団の結束重視の情熱経営だ。小さな会社が伸びていこうとする前向きな局面では良いと思う。だが今回は、企業再生であり、大規模リストラが必須である。それも相手は旧ナショナル・フラッグのプライド高き人たちである。確かに表立っては、稲盛さんに逆らいにくいだろう。しかし面従腹背で抵抗することなどたやすいことだ。再生やリストラをする時に、動機善なりや?私心なかりしか?なんて考えていたらシビアなことはできない。リストラされる当事者にしてみれば、私心丸出し、動機は自己保身となるだろう。それが人の心だ。うーーん、稲盛さんの晩節が汚れてしまうのではないかと心配になる。
 稲盛さんを上手に担ぎ上げて、その脇でシビアに斬り込む鬼が必要だと思う。京セラでアメーバ経営を指導していた人を連れていくらしいが、アメーバ経営もJALにはどうかな・・・。自発的な小集団活動をやろうとしても「残業代を払え」とか言い出しそうだ。これでは本末転倒で経費ばかりかかって自主性、自発性の発揮どころではなくなってしまう。能力の高い人が集まったところに行って、能力より熱意が大事だと説いても、そっぽを向かれそうだ。
 もちろん、こんなことは稲盛さんは百も承知だろうから、大丈夫とは思うが、民主党とのパイプがあって、前原大臣ともつながっていて・・・頼まれると断るに断れず、ということで無理矢理担ぎ出されたのだとすると、危うい感じがする。JAL再生、JALより稲盛さんが気になる。

「見える化5部作」が「6部作」に

2010-01-08

 昨年10月に、「見える化4部作」が「5部作」になった、とお伝えしたが、ついに、というか、とうとう、というか、やっと、というべきか、もうすぐ「見える化6部作」となる。今度のタイトルは「見える化コミュニケーション」(あさ出版)。共著である。全国の書店には18日ころから並ぶのではないかな。

 経営の見える化、仕事の見える化、営業の見える化と来て、今度の「見える化」は、コミュニケーションの見える化であり、心の見える化と言えるものだ。何でも「見える化」かよ!?と言われれば返す言葉はないが、何事も見えないよりは見えた方がいいし、普段見えないものが見えると、やはり気付きがあるものだ。
 「見えれば気付く」⇒「気付けば動く」⇒「動けば変化する」⇒「変化を可視化する」⇒「見えれば気付く」という「可視化経営」の仮説検証スパイラルを回すには、まず「見える化」しなければならない。見えれば何でもOKか、というとそうではないが、見えないことには始まらない。
 今は、ITの進歩によって、色々なものが見えるようになったし、物理的な壁を越え、時間的制約を越えて見えるようになったと思うが、現実には、すぐ隣の人の仕事振りが見えなくなっていたりする。隣の人が何に困っていて、仕事の負荷状況がどうなっているのか、見えない。以前なら、机の上に書類が積まれて、資料が散乱して・・・と見るからに大変そうなのが分かったから、声をかけることもできたし、支援もしやすかった。だが今は、すべてパソコンの中で処理されていて、横から見ているだけでは何をしているのかよく分からない。
 職場の会話も減ってしまった。メールやチャットやツイッターなどコミュニケーション手段は増えたけれども、その分職場が静かになって、ちょっとした会話がしづらくなったというのはよく聞く話である。確かにシーンとした職場ではバカ話はできない。バカ話をしないだけならいいが、それが段々と必要なことまで会話しづらくなり、メールで済ませるようになり、最後は隣の人にもメールを送る。どんどんコミュニケーションが見えなくなっているのだ。
 こうした問題をクリアする挑戦が新刊「見える化コミュニケーション」だ。得意の日報も出てくるが、大切なことは心の見える化。TA(交流分析)のストローク理論を応用した「日報ストローク」や「コメント交流分析」なども紹介している。「エゴグラム」も簡単でコストのかからない心の見える化だ。生い立ちや親の影響によって出来上がった心のバランスがパッと見える。人は心で動くから、心の見える化は組織活性化のために欠かすことができない。
 本書は、経営者目線だけでなく、社員目線でも書かれている。
 キッカケや動機はともかく、多くの人に読んでいただきたいと思う。そして一つでも二つでも参考にしていただいて、良い会社、良い職場を作っていって欲しい。


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