孫子の兵法

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孫子×DX ダムを決壊させるタイミング

2024-06-13

 軍形篇の最後に「積水の計」でダムを作った。情報のダムであり顧客のダムだ。データを溜めて勢いを作り出すわけだが、孫子はまさに勢篇で積水で勢いを作り出す極意を伝授してくれている。

<勢 篇>
 『激水の疾くして、石を漂わすに至る者は勢なり。鷙鳥の撃ちて毀折に至る者は、節なり。是の故に善く戦う者は、其の勢は険にして、其の節は短なり。勢は弩を彍るが如く、節は機を発するが如し。』
◆現代語訳
 「水の流れが激しくて岩石をも漂わせるのは、その水に勢いがあるからである。猛禽が急降下して一撃で獲物を打ち砕くのは、絶妙のタイミングだからである。したがって戦上手は、その戦闘に投入する勢いを大きく険しくし、その勢いを放出するのは一瞬の間に集中させる。勢いを蓄えるのは弩(弓)の弦を一杯に引くようなものであり、節(タイミング)とは、その引き金を引く時のようなものである。」
◆孫子DX解釈
⇒勢いが有効に機能するかどうかはそのタイミングによる。一点集中で一挙に勢いを放出せよ。その制御をデジタルで行う。

 岩を動かそうとしてバケツの水をかけても岩はビクともしないが、豪雨時の濁流のように一気にまとまって流れてくると岩をも動かし、土石流となる。水が岩を動かすというよりも勢いが岩をも動かすということだ。積水の計とはその水のまとまりを作るためのものであり、勢篇で重要なのは後半の「節」の教えだ。「勢」をうまく機能させるためには、「節」がいる。要するにここぞというタイミングに勢いを集中させるということ。
 どんなに大きなダムがあって、そこに満々と水が溜まっていたとしても、ちょろちょろと水を流していたのでは積水の意味もない。一気にダムを決壊させなければ威力はない。そしてその威力が効果を発揮するためにはタイミングが必要である。
 DXに置き換えてみよう。DXにおいて大切なことは、単に情報を集めるのではなく、そこにタイミングを知るための情報を付加することである。分かりやすく言えば、顧客情報として、個人名や住所、電話番号、メールアドレスなどを収集しただけで満足してはいけないということ。そこに誕生日が加わるとどうなるか考えてみると分かるだろう。その顧客情報を使うタイミングが分かるようになる。
 まず、当り前だが誕生日の連絡。誕生日が分かれば何歳かが分かるから人生の節目イベントのタイミングも分かる。小学校入学、高校卒業、成人式・・・還暦祝いの連絡も入れられる。これが「節」を現代のビジネスに応用するポイントだ。データの期日管理をするということである。
 ビジネスには旬があり、書き入れ時がある。クリスマス商戦、年末年始、卒業入学シーズン、歓送迎会シーズン、決算期末があり期初があり、年度替わりがある。各企業には設立記念日や創業記念日があってそれに合わせて周年イベントが開催される。
 この旬、タイミングを逃したと考えてみよう。本当は来年卒業なのに、「ご卒業おめでとうございます」とDMを送ったとしたら? 去年還暦だったのに、「還暦祝い」を送ったとしたら? クリスマスを過ぎたのにクリスマスケーキを売り込むようなことになってしまうだろう。
 この「積水の計」による「勢」とタイミングを活かす「節」を現代の営業活動に応用した考え方が「ストラテジック・セールス」だ。顧客をダムに溜め、観覧車を回す。観覧車とは期日管理ができているデータベースのこと。その顧客に合わせて、絶好のタイミングで営業アプローチができる仕組みを構築する手法だ。
DXプロジェクトにおいても、この「ストラテジック・セールス」という考え方を取り入れて営業DXを推進しなければならない。それはダムを決壊させるタイミングを知るということであり、「勢」と「節」をコントロールするということである。

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